ホステッド・ビジネス・アプリケーション・プロバイダーのWorkdayは米国時間2月6日、統合オンデマンドサービスの構築を目指し、Cape Clearの買収を発表した。
金銭的条件は明らかにされていない。
PeopleSoftの設立者であるDave Duffield氏が2006年に立ち上げたWorkdayは、人材管理や経理など従来型のERPビジネスアプリケーションのオンライン版を販売している。
Cape ClearのEnterprise Service Bus(ESB)と呼ばれている標準ベースの統合ソフトウェアは、Workdayが自社製品への追加を計画している統合オンデマンドサービスの基盤をなすものだ。統合サービスにより、WorkdayのアプリケーションとMicrosoftの「Office」など他社のアプリケーションとの間で情報のやり取りが可能になる。
Workdayは、このソフトウェアを業務で使用しているCape Clearの既存顧客に対してサポートを継続していくと述べている。Cape Clearの設立者であり最高経営責任者(CEO)を務めるAnnrai O'Toole氏は、統合部門担当バイスプレジデントとしてWorkdayに加わる予定だ。
Cape Clearは、初期のウェブサービス通信プロトコルを利用した製品の構築を行った最初の企業の1つで、2001年に設立され、アイルランドのダブリンを拠点としていた。大手ソフトウェア企業が独自のESBを構築するようになって以降、苦戦するようになった。
O'Toole氏は自身のブログで、今回の買収は、統合ソフトウェアの技術がオンデマンドソフトウェアとサービス志向アーキテクチャ(SOA)にとりいかに欠くことのできない存在であるかを示すものだ、としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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