SH905iはワンセグに対応しているが、ここに1工夫加えられている。それは、ドルビーモバイルに始めて対応したケータイとなった点だ。
ドルビーは音声の録音・再生に関する技術企業として有名。もともとノイズを減らして録音する技術をビジネスの出発点として、現在に至るまで映画などのプロ用音声の技術から、家庭用機器でのサラウンドの再生に至るまで、「高音質」を追求しているブランドである。このブランドがケータイ向けにSH905iに搭載された、とはどういう事だろうか。
SH905iでワンセグを起動するとき、黒い背景の画面にDolby Mobileの金色の文字が浮かぶ。ちょうど映画館で、映画が始まるときに、Dolbyのロゴが表示される40秒ほどの映像のようだ。このロゴ以降の音声が、映画の臨場感溢れるサラウンドで再生されるという合図であり、気分が盛り上がるきっかけでもある。その文字がケータイの画面に浮かぶのだ。
ドルビーモバイルには、「ノーマル」「ニュース」「スポーツ」「ドラマ」「バラエティ」「ミュージック」「映画」というモードと、オリジナル設定が可能になっている。これらに設定すると、ワンセグ音声の再生が、ちょっとずつコンテンツにあった状態にチューニングされる。たとえばニュースならばアナウンサーの声を聞き取りやすくしてくれるし、スポーツでは臨場感溢れる状態に、と言った具合だ。
何よりユニークなのは、ワンセグの番組情報からコンテンツの中身を判別し、自動的に最適なサウンド効果を選択してくれる点だ。ユーザーは特に気にすることなく、常にドルビーモバイルでいい音を聞けるのがうれしい。
ドルビーモバイルが適用されるのはワンセグの他にミュージックプレーヤーとミュージック&ビデオチャネル。ミュージックプレーヤーの場合は「ノーマル」「ロック」「ポップス」「クラシック」「ジャズ」「オリジナル」という音楽向けのプリセットが用意されている。
ケータイにイヤホンを刺して使っているユーザーは、意外にも多いモノだ。特に公共の場でワンセグを楽しみたいユーザーにとっては、イヤホンが必須となる。そう言うユーザーの増加に合わせるように、ケータイで聞く「音」にフォーカスした機能を追加している点が、とても評価できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する