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「ナゾトキ」に学ぶ検索窓付き広告の成功法(後半) - (page 2)

アウンコンサルティング2008年01月30日 08時00分
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 最近では、来訪者に対して誘導先ページを最適化するLPO(Landing Page Optimization)という考え方もだいぶ浸透してきたようですが、筆者はページだけを最適化するという考え方には限界があると考えています。

 なぜなら、ページを最適化するのはあくまでも部分最適であって、今後必要なのはサイト全体を最適化する全体最適の考え方になるのではないでしょうか。

 では、検索窓付き広告では、どんな最適化を実施すればいいのでしょうか。それは、前々回のコラムで述べさせていただいたように、「再現性」「必然性」「連動性」という3つの項目を満たすことだと考えています。

 例えば、「レイトン教授と不思議な町」のケースでは、公式サイトでこの3つの項目をうまく満たす工夫がなされていました。

 まず「再現性」の部分ですが、ウェブサイトで誘導広告がもう1度見られることを期待して検索するユーザーに対して、きちんと「AD library」というコンテンツを用意し、テレビCMや交通広告などを一括して閲覧できるように準備をしていました。

 また、他メディアからウェブサイトへ導く「必然性」に関しては、ウェブサイトでゲームの体験版を公開し、テレビCMや交通広告では実現できないインターネットならではの双方向性を活かしたコンテンツを提供することで、ユーザーにサイトを訪問する必然性を提供していたと言えるでしょう。

 そして、最後に誘導広告とウェブサイトの「連動性」の部分ですが、これは前回の誘導広告の部分でも述べたように、誘導広告でクイズを出題し、ウェブサイトでクイズの解答を公開することで、ユーザーが検索してまでサイトを訪問する動機付けを行なっていました。

 このように、誘導先ページ単体ではなく、受け皿となるウェブサイト全体で対策を打つことで、さまざまな意図をもったユーザーを納得させられるコンテンツができあがります。

 さきほど述べたように、誘導広告がユーザーへの案内状、検索エンジン対策が案内板だとしたら、ウェブサイトは最終的に企業がユーザーをもてなす場です。ここで最上級のおもてなしを提供することができれば、AISASの2つ目の「A」であるAction(購入、契約)につながるだけでなく、最後のSに当たるShare(共有)によって、企業や商品に対する好意的な評判が伝播するのです。

 「レイトン教授と不思議な町」の続編となる「レイトン教授と悪魔の箱」のウェブサイトでは、前作から一歩進んで、このあたりの対策も練られています。

 例えば、ナゾトキグリーティングメールというサービスを提供し、訪問者が友達に電子メールでナゾを送ることができたり、ユーザーが自分のブログにナゾを貼り付けられるブログパーツを提供したりして、クチコミが発生し易い環境を造成しています。

 もちろん、商品の魅力があってこそプロモーションが成功するのですが、こうした1つ1つの対策をきちんと練り上げ、積み上げていき、「ナゾトキ」というキーワードで結びついた一貫したストーリーによるプロモーションを展開できたことが「レイトン教授と不思議な町」というゲームソフトのヒットにつながっているのではないでしょうか。

 今後、検索窓付き広告がただ検索キーワードを見せるだけの旧来の手法から、こうしたストーリー性をもったプロモーションに昇華していくことで、ユーザーがより楽しめるような仕組みが提供されればいいと思います。

 なお、今回事例として取り上げさせていただいた「レイトン教授と不思議な町」は、さきほど紹介したように、すでに続編も発売されており、今後は映画化も進行しているそうです。最後に株式会社レベルファイブのプロモーションに携わる方々のご健闘を祈りつつ、本コラムで事例として取り上げさせていただいた謝辞に代えさせていただきます。

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