2008年のヒットを探れ--注目すべきデジタル製品やネットサービスは何ですか? - (page 2)

 続いて、2番目の質問です。最初の質問では、「2008年注目を集めそうな製品・サービス」を予想してもらいました。2問目では、2007年注目を集めた製品・サービスの知名度・関心度を調べるため、注目を集めた29の製品・サービスについて、「まったく知らず、利用する予定もない」「知っているが、利用する予定はない」「知っており、今後は利用したい」「すでに利用しており、引き続き利用したい」「利用していたが、今後利用する予定はない」の5つから選んで回答してもらいました。

 概要をざっと見ると「利用したい」ものの上位には、テレビやレコーダー、ゲーム機などリビングまわりの家電製品とWikipediaのような辞書サイトや動画共有サイトなど無料のサービスがランクされています。

 それに対して「利用する予定はない」の上位には、ゲーム機や米国製のコミュニティーサービスがランクされています。以下で、5つの項目のそれぞれ上位5位までを詳しく見ていきましょう。

●すでに利用しており、引き続き利用したい

1 Wikipedia 53.2%
2 YouTube 44.7%
3 ニンテンドーDS Lite 34.5%
4 2ちゃんねる 29.1%
5 PLAY STATION 3 28.4%

 「すでに利用しており、引き続き利用したい」の1位は、ネット辞書の「Wikipedia」(53.2%)。パソコンをしながら手軽に使える利便性と無料で使える点が、人気の理由ではないでしょうか。2位は、「YouTube」(44.7%)。同様に、手軽に無料で利用できることが人気の一因と考えられます。3位と5位には、「ニンテンドーDS Lite」(34.5%)と「PLAY STATION」(28.4%)がランクされました。持っている人が、引き続き使うということでしょう。4位は、掲示板サイトの「2ちゃんねる」(28.4%)です。こちらも、従来ユーザーが利用を続けるということだと考えられます。

●知っており、今後は利用したい

1 Blu-rayディスクレコーダー 36.3%
2 フルHD対応薄型大画面テレビ 34.1%
3 Wii 30.3%
4 ワンセグ対応携帯電話 28.4%
5 Windows Vista 26.3%

 「知っており、今後は利用したい」の1位は、「Blu-rayディスクレコーダー」(36.3%)です。最初の質問「今年注目を集める製品」でも、「Blu-rayディスクレコーダー」が1位を獲得しました。2位の「フルHD対応薄型大画面テレビ」(34.1%)と一緒に今年は売上を伸ばすことが予想されます。2008年の北京五輪をハイビジョンで見たい、録画したいという欲求が、テレビとレコーダーの売上を後押しするでしょう。3位の「Wii」(30.3%)は、2007年にひき続き人気があるようです。5位の「Windows Vista」(26.3%)は、今年になって徐々に浸透してくるのではないでしょうか。

●利用していたが、今後利用する予定はない

1 脳内メーカー 19.8%
2 PLAY STATION 3 13.4%
3 2ちゃんねる 8.5%
4 顔ちぇき! 7.4%
5 プレイステーションポータブル 7.2%

 「利用していたが、今後利用する予定はない」の1位は、「脳内メーカー」(19.8%)。4位の「顔ちぇき!」(7.4%)と同様、一度利用したらもう利用しなくなるということでしょう。ただし、後発の擬似サービスが現れる流れは続くかもしれません。2位の「PLAY STATION 3」(13.4%)シリーズや5位の「プレイステーションポータブル」(7.2%)はユーザー離れが進んでいるようにも見えます。

●知っているが、利用する予定はない

1 Xbox360 71.0%
2 プレイステーションポータブル 62.3%
3 iPhone 59.6%
4 iPod touch 55.8%
5 ハイビジョン対応デジタルビデオカメラ 51.5%

 「知っているが、利用する予定はない」の1位は、「Xbox 360」(71.0%)です。少数の好きな人以外は興味がないという理由があってのランクインでしょう。2位の「プレイステーションポータブル」も同様です。まだ国内で利用できない「iPhone」(59.6%)だけでなく「iPod touch」(55.8%)もランクインしています。Apple好きな一部の人以外は関心が低いということでしょうか。

●まったく知らず、利用する予定もない

1 Twitter 80.2%
2 Facebook 80.0%
3 Rolly 68.5%
4 初音ミク 58.5%
5 Second Life 51.8%

 「まったく知らず、利用する予定もない」の1位は、「Twitter」(80.2%)です。米国で生まれたミニブログサービスで、つぶやきを投稿することでコミュニケーションをはかります。同様にコミュニケーションを確認するサービスであるSNSの「Facebook」(80.0%)や仮想世界サービス「Second Life」(51.8%)も日本では人気がないようです。Twitterに関しては、デジタルガレージと提携したことで、今後浸透してくる可能性もあるのではないでしょうか。

 3位の「Rolly」(68.5%)は音楽に合わせて動作する音楽プレーヤーです。4位の「初音ミク」(58.5%)は音楽制作ソフトです。ソフトの利用者は多くはないですが、初音ミクを利用して生まれた曲がヒットする可能性は十分考えられます。

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