YouTube、mixi、Web2.0、脳トレ、ナンバーポータビリティ、デュアルコアCPUに次世代ゲーム機などなど、2006年はITやデジタル関連の話題に事欠かない1年でした。果たして2007年は、どんな製品やサービスが注目を集めるのでしょうか。
そこで今回は、ズバリ今年注目のIT・デジタル関連の商品について調査しました。2007年に大きな話題になりそうな製品やキーワードを尋ねたところ、上位10項目は次のようになりました。
●2007年大きな注目を集めると思うIT・デジタル関連の新しい製品やサービス、キーワードは?(複数回答)
1 | Microsoft Windows Vista | 65.1% |
2 | ワンセグ放送および対応機器 | 32.0% |
3 | ドラゴンクエストIX | 25.2% |
4 | 2007年問題 | 20.7% |
5 | Blu-ray、HD DVDドライブ搭載のデジタルビデオレコーダー | 19.5% |
6 | Microsoft Office 2007 System | 19.4% |
7 | iPhone | 19.1% |
8 | フルスペックハイビジョンテレビ | 18.8% |
9 | Blu-ray、HD DV両対応の再生専用機 | 15.2% |
10 | 有機ELテレビ | 12.9% |
最も多くの人が挙げたのは、1月30日にいよいよ発売される「Windows Vista」(65.1%)です。Windowsのバージョンアップは実に5年ぶり。近々の話題であることも手伝い、2位以下を大きく引き離すほどの回答率に上りました。
その2位には「ワンセグ放送および対応機器」(32.0%)が入りました。その存在を一気に身近なものにしたのは、バッファローの「ちょいテレ」をはじめとするUSB接続チューナーの存在でしょう。これまでワンセグ放送は携帯電話や音楽プレーヤー、PCなどの内蔵機能でしか楽しめませんでしたが、どんなPCでも気軽に視聴できるようになりました。
ニンテンドーDS用ソフトとして2007年中の発売が明らかになった「ドラゴンクエストIX」(25.2%)も外せない話題になりそうです。新作ではモンスターとの戦闘がアクション性の高いものになり、通信機能で友達とオンラインで遊べるとのこと。これまでの“ドラクエ”とは違うどんな楽しさが待っているのか、今から発売が楽しみです。
1月に発表されたばかりの製品もランクインしました。アップルの「iPhone」(19.1%)は、その斬新なデザイン、そしてシスコシステムズとの商標権訴訟で早くも注目の的になっています。LG電子が2月に米国発売を予定している「Blu-ray、HD DVD両対応の再生専用機」(15.2%)は9位、ソニーが試作機を公開した「有機ELテレビ」(12.9%)も10位に入りました。
こうした新製品に注目が集まるなか、団塊世代が定年退職を迎える「2007年問題」(20.7%)も現実になる時期を迎えるとあって高い回答率となりました。団塊の世代は、今のIT業界を築く基幹システムを最初に手掛けてきた世代でもあります。その黎明期を歩んだ技術者の退職は、レガシーマイグレーションやSOA(サービス指向アーキテクチャ)という言葉に代表されるように、これからの情報システムやIT業界の有り様に大きな変化をもたらしそうです。
さて、IT/デジタル分野全体の動きの一方で、個人レベルでは今年どんな商品やサービスに注目しているのでしょうか。
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