防水ケータイ「F705i」がスリムに進化

 富士通は1月22日、大雨にも対応できるIPX5、お風呂場で落としたときにも安心なIPX7等級の防水性能を持つウォータープルーフ携帯電話「F705i」の発売にあわせて技術説明会を開催した。

 ちなみにIPX5とは、携帯電話を設置したターンテーブルを回転させて、2.5〜3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間あてても電話の機能に影響がない防水性能。IPX7は、清水の中に水深1mで沈めて30分間放置したあとでも電話の機能が使える防水性能のことだ。

防水機能を持ちながらスリムに

 「F703i」「F704i」の厚さ17.9mmを4.2mm薄型化し、防水ケータイで世界最薄13.7mmのスリムフォルムを実現。単純に薄型化をしたわけではなく、フローティングイルミネーションを搭載するなど、技術とデザインにこだわったモデルとなっている。  防水へのコダワリのひとつがキャップ。「F703i」「F704i」は外部接続端子とイヤホンマイク端子のそれぞれにキャップを持っていたが、「F705i」ではこれをひとつのキャップにまとめることで、水漏れの可能性を低減させた。

 薄型でこだわったのが、ハイブリッド構造。通常の防水では、金属と金属の間にゴムのようなものを挟んで、水の浸入を防いでいる。この方法だと、金属間に圧力をかけてゴムを密着させないといけないため、剛性を確保する意味で分厚い金属を使用する必要がある。ハイブリッド構造では、ステンレス素材を樹脂で包むことで、防水機能を持たせながら薄型化を実現しているのだ。このほか、部品の薄型化、小型化にも成功。レシーバーやスピーカーのほか、液晶の薄型化を実施。回路基盤も2枚から1枚にし、BGAの両面対向実装による高密度実装でさらなる薄型化が実現できた。止水用のガスケットも20パーセント薄肉化し、大画面を実現しながら防水構造を作り上げた。

080123_F705i_02.jpgハイブリッド構造によりスリムフォルムを実現している
080123_F705i_03.jpg薄型化のために部品の小型化や高密度実装などをおこなっている

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]