だが、現実的になろう。戦いの主役とその身内を除けば、みな本心では、どちらが勝つかなど気にしていないのではないだろうか。それとも、気にすべきだという正当な理由が何かあるだろうか?
関係者以外の私たちにとっては、正直なところ、内輪の争いにすぎない。2年間にわたって双方の主張と相手への反論に耳を傾けてきて、私はまったくもってうんざりしている。不快なまでに大げさな自己弁護という点では、両陣営とも有罪だ。
Blu-rayはHD DVDよりも優れているのか、それとも、その逆だろうか。私にはよくわからないが、各陣営が私を納得させようと引っ張り出す専門家の意見を聞いても、どちらかに傾くということはない。いずれにせよ、もっともらしく聞こえる意見を安値で仕入れて、「権威ある」「偏っていない」意見だと吹聴できるのだ。専門家の意見などいくらでも金で買えるご時世だから、消費者は注意したほうがいい。
後で冷たくあしらわれるのはいやなので、とにかく、はっきりせさてほしいのだ。家電メーカーはこれまでに何度も、困っている顧客を見捨てて、聞く耳を持たなくなった。私に忠誠心を求めるならば、手持ちのコンテンツを再生するプラットフォームが2年後に廃止されるようなことはないと確約してほしい。この手のことで、私は何度か悔しい思いをしている。
今まで、私は新しいプレーヤーにアップグレードするのを我慢してきた。このばからしい規格戦争の行方がはっきりしないからだ。思い起こせば、VHS対Betamaxの規格戦争は貴重な教訓を与えてくれた。まっとうな感覚の持ち主なら、敗者の規格に縛られたくはないだろう。だから、片が付くまで傍観して待つのが賢明というものだ。
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