「フィルタリング逆風」の中、強調展開続くザッパラス株価のなぜ - (page 2)

購買力が高い“F1層”へリーチ

 アナリストの評価の高く、年初に野村証券が投資判断を新規に「2」としている。野村証券では有料会員数の増加に伴って利益率が高まっており、中期的には占い以外のコンテンツへビジネスや、広告配信ビジネスへの進出による収益拡大が期待できると指摘している。また、中小型株リサーチに強いいちよし経済研究所でも投資判断を引き上げている。

 新規事業としてモバイルコマースにも取り組む。コスメ、ダイエットサプリなどの「キレイ革命」、お菓子、ケーキ販売サイトの「スイーツの王様」やブランドバッグ、アクセサリー販売の「ブランドアウトレット」を展開。コマース事業売上は順調な拡大が続いており、来期にも事業収益の黒字浮上が見込まれている状況だ。

 同社の抱える会員は20〜30台の女性を中心とした、いわゆるF1層は購買力の高さが特徴。その会員を有効活用した新ビジネスの将来性は大きく、株式市場は中期的な業績成長力にも大きな期待を掛けている。

 インデックス・ホールディングやサイバードといった新興市場に上場するコンテンツ系企業は、海外戦略失敗から業績を悪化させる企業が目立っており、「儲からない業界」「買えないセクター」と認識されてきた。ザッパラス株のその流れから市場で低い評価を受けてきたが、ここにきて「勝ち残り企業」としての認識から見直しが進んでいるようだ。

 今後、新興市場での存在感の高まりとともに、東証1部など上位市場への昇格などへの期待も高まっていきそうだ。

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