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意外とテクノロジーカンパニー、クックパッドはRailsで料理する - (page 2)

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 クックパッドが、エンジニアに対し高い技術レベルを要求するのは必然だ。だが、佐野氏いわく、それ以上に「チャレンジ精神があること」と「ユーザー視点を持っていること」、さらには「本当にその仕事が好きであること」を求めるという。

 「『料理を楽しくする』という目標を達成するには、テクノロジーを意識させずに何気なく使ってもらえる工夫が重要です。そのためには、技術力はもとより、本当にユーザーのことを意識して開発できるかどうかが大事になってきます。そして、それが可能なのは、エンジニア、デザイナーを問わず、やはり『好きでやっている人』なんですね。どんなに技術力を持っていても、仕事だけでなく週末にも趣味でプログラムを書いちゃう人や、サーバのパフォーマンスを上げる作業にワクワクしちゃう人には勝てませんよ」(佐野氏)

 面接時にも、技術レベルや実績以上に、そうした点が重視されるという。それに加えて、「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」「強みを活かして業界No.1になる」「収益をあげる」という同社の掲げる三大方針に共感できるか否かが、採用のポイントとなる。というのも、「この三者を完全に満足させる事業・サービスでなければ実施しない」のが同社のポリシーであり、その価値観を共有できなければ、会社・社員双方にとってプラスはないからだ。

 さらに、少数精鋭の企業だけに、6名の経営陣の全会一致でないと採用しない、という厳しいルールを設けている。採用されるまでは厳しいが、採用された社員にとっては、経営陣全てに認められたという、自信とモチベーションの向上につながる好ルールといえよう。

 前述の通り、同社の社員数は現在24名。各人の守備範囲は、必然的に非常に広くなると同時に、本来あまり得意ではない仕事に携わるケースも出てきてしまう。

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 「社員は、得意な仕事を任されることで、初めて会社に貢献できます。だから、きちんと適材適所になっているかどうかに気を配り、調整を適宜行っています。それによって、2人の人材が2のパフォーマンスを出すのではなく、かけ算によって10や100の結果を出せているのだと思います」(佐野氏)

 個人の能力を最大限に引き出す流動的な組織こそ、クックパッドが大企業と互角以上に戦うための最大の武器だ。

 また、前述の料理教室や、不定期で開催されるヨガ・ピラティス、エンジニアが一堂に会して行われる開発合宿のように、社員の声を吸い上げた研修を即実行できるのも、意思疎通の十全な、コンパクトな組織ならではの強みだ。

 営業面においては、マーケティング支援事業が確立されたことで、それを本格展開していくための人材の採用、育成に力を注ぐことになるという。クックパッドの培ってきたノウハウを吸収して実践し、数字という明確な形で結果を得られるので、特に第二新卒で、意欲と勢いのある人材には、「自分を伸ばす絶好の環境」(佐野氏)だという。

 エンジニア、営業職といった全ての職種を合わせ、4月までに12名程度の採用を見込む同社。今後も、「インターネットのテクノロジーを使って、料理が楽しくなるきっかけを作っていく」という目標に向かい、料理に関する先人のちょっとした知恵(例えば、「正しいお酢の使い方」など)のコンテンツ化など、徐々にサイトのリニューアルを図っていく方針だ。

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