Lenovoの消費者向けブランド投入は、企業向け製品の底上げを狙ったものだ。
同社は1月発売の「Idea」ブランドで、企業向け製品専門のメーカーという立場から抜け出そうとしている。
Lenovoとしては、消費者向け市場に足場を築くことが企業向けPCの売り上げ向上にもつながると期待を寄せている。オーストラリア/ニュージーランド地域の小規模企業および消費者向け製品担当ディレクターを務めるDavid Nicol氏は、「家庭で仕事用に使っているPCのブランドを信頼している消費者は多い。したがって、消費者市場におけるブランド展開を足がかりとすれば、企業向け製品の販売を伸ばす機会が広がる」と語った。
消費者向けPC市場が世界的に力強い伸びを示していることも、Lenovoがこのような動きに出る動機となったかもしれない。市場調査会社Gartnerの予測によると、2006年から2011年までの間に、世界の消費者向けPC市場の規模が12.7%成長するのに対し、企業向けPC市場の成長は10.7%にとどまるという。
Ideaブランドの製品には、ノートPCの「IdeaPad」とデスクトップの「IdeaCentre」がある。IdeaPadの第1弾は、17インチディスプレイの「IdeaPad Y710」と15.4インチディスプレイの「IdeaPad Y510」だ。両モデルとも、顔認識機能、「Dolby Home Theater」サラウンドシステムを搭載している。IdeaPad Y710には、ゲーム専用コントロールキー「GameZone」もつく。
また、今後発売されるデスクトップのIdeaCentreには、データリカバリ、顔認識、抗菌キーボードなどの機能を搭載する予定だ。
Lenovoは、Hewlett-Packard、Acer、Dellと言った強敵がひしめく競争の激しい市場に乗り込もうとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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