Ask.comの親会社であるInterActiveCorp(IAC)が経営改革を図る中、同社は米国時間1月9日、最高経営責任者(CEO)であるJim Lanzone氏の退社を発表した。
Lanzone氏は、当時CEOだったSteve Berkowitz氏の後任として2006年4月にAsk.comのCEOに就任した。Berkowitz氏は同社を退社した後、MicrosoftのMSNとWindows Live部門の責任者に就任した。Lanzone氏は、Ask.comを退社後、Redpoint Venturesの客員起業家(EIR)となるが、向こう数カ月間はAsk.comの顧問も務める。
現在IACは、HSN、Ticketmaster、Interval International、Lending Treeをスピンオフするための準備を進めており、今回のAsk.comのCEO交代はその最中に行われた。
IACのCEOであるBarry Diller氏は声明で、「今回の一連の改革は、IACの経営構造の強化、合理化を目的としている。これらは、現在計画中のスピンオフやそれ以降を見据えたものだ」と語る。Diller氏は、過去2年間にAsk.comの経営が好転したのはLanzone氏のおかげだと語った。
Lanzone氏の後任には、Jim Safka氏が就任する予定。Safka氏は引き続き、IACのベンチャー部門でビジネスインキュベーターのPrimal VenturesのCEOも兼務する。Safka氏(39歳)は、かつてMatch.comのCEOを務めていた。また、AT&T WirelessとE-Trade Financialで管理職を務めたり、Intuit、Warner Bros、Paramount Picturesで勤務した経験もある。
一方、Ask.comの社長には、Scott Garell氏が任命された。Garell氏は、2005年からEviteを含むIAC Consumer Applications & PortalsのCEOを務めてきた。それ以前は、Ask.comなど、米国内のウェブサイトおよび検索担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めていた。
Garell氏の後任には、John Park氏が就任する。Park氏は現在、エグゼクティブバイスプレジデント兼ポータル部門内のツールバーおよびポータル担当ゼネラルマネージャーを務めている。
Ask.comは、2007年に名称をAsk JeevesからAsk.comに変更し、サイトのデザインも一新したにも関わらず、検索エンジンとしては、Google、Yahoo、Microsoftに次ぐ第4位に甘んじている。しかしAOLよりは上位だ。調査会社Hitwiseによると、Ask.comの米国内の市場シェアは過去1年間に3.7%から4.1%へとわずかに増加したが、2006年中頃には5%だったという。
IACはAsk.comを2005年に15億ドルで買収した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」