ゲイツ氏が語る「ソフトウェアがすべての中心となる」未来像(後半) - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、大熊あつ子、佐藤卓2008年01月10日 15時33分

 私はVistaを誇りにしています。発売から1年間、ドライバの改良や追加提供など、われわれは多くのことに取り組んできました。もう1年たてば、Vistaはずっと強力になります。われわれは常に問題点から学び取り、Windowsのすばらしい次期バージョンの開発に取り組んでいます。まだまだ進化するでしょう。

--OSを手直しするのではなく、プラットフォーム全体をより魅力的なものにするというような可能性はあるでしょうか。

Gates:その方向で取り組まなかったことはないぐらいです。Appleの「iLife」が登場するはるか前からですよ。「Microsoft Works」のリリースは15年前にさかのぼります。Windowsの写真関連機能も進歩し続けています。フォトギャラリー(機能)が付いたWindows Liveもリリースしました。「Windows Movie Maker」も非常に強力な製品で、これには引き続き力を注いでいます。

 Windows Liveを見れば、これ以上明らかなメッセージはないでしょう。たしかに、まだやるべきことはあると思います。しかし、こういった適切なシナリオをPCで実現できるようにし、それをはっきりと示す、これこそ、消費者向け市場にとって重要なことだと私は考えています。

--Windows Liveがそのための主要な推進力になっているように思われますが、そう考えて間違いないでしょうか。

Gates:ユーザーは写真をオンラインで利用したいと考えていますし、こうした体験のほとんどを実現できるように、Windows Liveではこれからも多くの技術革新を行っていくつもりです。Movie Makerなど、引き続きWindowsクライアントの形で提供されるものもあるでしょう。しかし、最も力を注ぐのはWindows Liveです。かなり大規模なアップデートをほぼ毎年行うことになるでしょう。

--コンテンツ入手の手段として考えた場合は特になのですが、「Windows Media Center」のコンセプトが大きなプラットフォームになるとは思えないのですが。Media Centerに携わる人たちとIPTVに携わる人たちをいっしょにすることで、単一のプラットフォームへの道が開けるのではないのでしょうか。

Gates:ええ、両者をいっしょにすることは考えています。いずれIPTVとMedia Centerが大きく成長し、コンテンツにかかわる人々がこれまでになかった斬新なものを生みだしていくようになるのが見られるでしょう。Robbie(Microsoftのエンターテインメント&デバイス部門担当プレジデントを務めるRobert Bach氏)が、NASCARやFox Sportsでやったようなことを披露してくれるはずです。インタラクティブとパーソナライズ、これが非常に重要です。

 われわれはオリンピックに関してNBC Universalとビデオ配信の契約を結びました。われわれはその映像を、インターネット経由でPCに配信するという通常のやり方だけでなく、他の方法でも見られるようにする計画です。映像をプログラミングしてインタラクティブなコンテンツにするという構想を、われわれはずいぶん前から抱いてきました。Mediaroom(を搭載したセットトップボックスの台数)が100万を超え、Media Centerを搭載したWindowsの比率が過去最高に達したことで、この構想が実現しようとしているのです。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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