2012年までのインターネット広告市場を予測する - (page 2)

シード・プランニング2008年01月15日 08時00分
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 次に、5年後の2012年までのインターネット広告市場予測を行なった。予測要因としては以下のものである。

成長要因

  • ブロードバンド契約数が今後も引き続き5-10%程度の増率で増加し、インターネット利用時間がさらに拡大する。それに伴い、企業にとってのインターネット媒体に対する魅力がより高まり、中・長期的に、他媒体向け広告費からインターネット広告への振替が引き続き進行する。
  • モバイル向け広告の市場が今後急拡大し、2012年にはインターネット広告費の15〜20%を占める規模まで成長する。
  • FTTHの普及によりブロードバンド環境が向上し、インターネットを通した動画視聴がより普及する。動画サービス市場の拡大に牽引され、インターネットCMの市場が拡大する。
  • 2008年北京オリンピック、2010年のワールドカップ、バンクーバー冬季オリンピック開催により、公式スポンサーを中心に広告出稿が拡大。総広告費が堅調な状況において、クロスメディア手法によるTVを中心とした他媒体と、インターネット広告の利用が更に促進される。公式スポンサーはそのほとんどがナショナルクライアントであり、これを機にナショナルクライアント向けのインターネット広告によるプロモーション手法が確立され、ナショナルクライアントのインターネット広告利用がより促進される。

中立・マイナス要因

  • 企業の総広告費は、今後も6兆円前後で推移し、全体の増減は限定的である。2008年、2010年のオリンピック、ワールドカップなどの変動要因はあるものの、全体的なトレンドとしては、総広告費は過去5年間と同様の変動枠にとどまることが想定される。
  • 従来のインターネット広告出稿主業種の広告主の出稿増が頭打ちになる。これまでのインターネット広告の成長の原動となった、金融業、人材業、情報通信業、ECサイトを運営する企業などのインターネット広告出稿が、徐々に頭打ちとなっていくことが想定される。
  • モバイル向けとPC向けインターネット広告のカニバリが起こり、インターネット広告市場でのプラス効果が相対的に抑制される。

 以上の要因を踏まえて、シード・プランニングでは、インターネット広告市場は、2007年以降5年間は、年間600億から900億円増(年率で最高+20%程度まで)の範囲内で、右肩上がりの持続的成長を続けるとの推定に基づき、2012年までの予測数値を算出した。5年後の2012年には約8170億円になることが予測される。(シード・プランニング担当:野下智之)

080110seedplanning.gif2012年までのインターネット広告市場予測

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