ラスベガス発--ソニー製OLED TVのサイズは、たったの11インチだ。その理由は、大型のOLED TVを製造するのが難しいからだ。
ソニーは米国時間1月7日、当地で開催されている「Consumer Electronics Show(CES)」で少人数の記者を集めてプレス発表会を開いた。ここでソニーの幹部は、OLEDというフォーマットを賞賛しながらも、大型OLED画面を大量生産することは引き続き課題であることを認めた。OLEDは現在、画面サイズが小さい携帯電話の多くに利用されている。
「大型画面での課題は歩留まりの改善だ。複雑な問題がたくさんあり、課題はLCDよりも多い」とソニーの代表執行役副社長コンスーマープロダクツグループ担当である井原勝美氏は述べた。「歩留まりが低くなる傾向にあり、これが最大の課題だ」(井原氏)
井原氏は、ソニーはOLEDを拡大するにあたり協業相手を探す可能性があることも付け加えている。ソニーは、SamsungとLCD TVで合弁会社を立ち上げており、東芝、IBMの2社とCellプロセッサを共同開発している。
「これについて語るのは時期尚早だ。だが、考慮すべき選択肢の1つだろう」と井原氏は述べている。
このように課題を認めながらも、ソニーの最高経営責任者(CEO)であるHoward Stringer氏は、OLED TVを最初に投入したいと付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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