NetSuiteの新規株式公開(IPO)は米国時間12月20日午前に、まるでロケットを発射するかのごとくスタートした。上空へと勢いよく急上昇したものの、すぐに地上へ落ちてきてしまったかのようだ。
19日には、大きな期待を集めてきたNetSuiteのIPO公募価格が、1株あたり26ドルに設定されていたが、公募価格26ドルと同値で初値を付けた直後に20日午前の取引で30ドルまで一気に急上昇した。だが、次の瞬間には一気に公募価格を割り込む23.86ドルに急落するなど、寄りつきでは乱高下した。
とはいえ、IPO公募価格を決定するためのオークションを実施したNetSuiteと、その投資銀行が、NetSuiteにとって最大限の資金調達を図るため、やり残したことがあると非難されるようなことはない。
OracleのLarry Ellison氏が支援するオンデマンドエンタプライズアプリケーション企業のNetSuiteは、ニューヨーク証券取引所で取引開始のベルを鳴らし、ティッカーシンボル「N」で取引が行われた。
しかしながら、NetSuiteへの投資家が、今週に入ってから公募価格のレンジが度重なる上昇を見たかのような勢いを期待していたのであれば、今ごろはもう少し冷静になってきているところかもしれない。
MarketWatchは記事の中で、IPOオークションプロセス中に興味を示していた投資家らは、株式公開が開始されると消え去ってしまったのではないかと懸念を表しているアナリストの意見を引用している。
編集部注:本稿執筆後は、23.86ドルを20日の安値とし、27ドル近辺での値動きが続いた。大引けにかけては、上昇基調となり、結局終値は公募価格比9.5ドル高(36.85%高)の35.50ドルと高値引けとなった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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