NetSuiteのオークション方式による新規株式公開(IPO)が投資家の間で強い関心を集めている。同社は米国時間12月19日の取引終了後に新規公開株の公募価格を決定する計画だ。
OracleのLarry Ellison氏が支援するオンデマンドエンタプライズアプリケーション企業のNetSuiteは公募価格のレンジを、5日に発表した1株あたり13〜16ドルから46%引き上げた。
同社は18日に公募価格のレンジを1株あたり16〜19ドルに引き上げている。また、米証券取引委員会(SEC)によると、19日には再び19〜22ドルに引き上げられている。
NetSuiteの株式は20日より、ニューヨーク証券取引所においてティッカーシンボル「N」で取引開始される予定だ。
投資家たちはNetSuiteが提供する620万株を先を争って買おうと、目を光らせている。NetSuiteでは、株式が公募価格レンジの上限の値を付けた場合、1億3640万ドルを調達できるものと見込んでいる。
時間の経過とともに市場の取引終了時刻が迫る中、NetSuiteが最終IPO価格の決定を前に再び価格水準を引き上げるかどうか注目されるところだ。同社が言うようにNetSuiteは公募価格の決定を延期できるが、もうじき市場が減速する年末休暇を迎えることから、大幅な延期は不可能だ。
編集部注:本稿執筆後、NetSuiteはIPO公募価格を1株あたり26ドルに設定したことを発表した。これにより1億6100万ドルの資金調達を狙う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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