2007年にヒットしたIT製品やサービス、あなたは使いましたか? - (page 2)

 次は、「使っている」と「大変よく使っている」のトップ5をまとめて紹介します。

●使っている
1Wikipedia41.5%
2YouTube41.1%
3脳内メーカー38.3%
42ちゃんねる35.5%
5ニンテンドーDS Lite24.7%
●大変よく使っている
1Wikipedia20.8%
2ニンテンドーDS Lite14.3%
3YouTube11.3%
4ワンセグ対応携帯電話10.9%
5mixi10.5%

 「使っている」「大変使っている」の上位陣は、「利便性」「娯楽性」「無料または格安で使える」のいずれかの特徴があります。

 「Wikipedia」は「使っている」「大変使っている」両方で1位になりました。パソコンを使っている時に辞書のかわりとして手軽に利用できる、使い勝手の良さが人気です。利用者の意見としては、「みんなで編集するので、不確かな部分もあるが、いろんなことを調べるのに辞書代わりになる」「信憑性は微妙だけど、おもしろいサービス」など、内容に疑問を抱く人もいますが、おおむね支持されているようです。

 「使っている」で2位、「大変よく使っている」で3位となった「YouTube」。動画投稿サイトは、無料で利用できることや暇つぶしとしての娯楽性が人気です。「よい暇つぶしになる」「世界中の動画を無料で見られる」など多くの意見がありました。また、ここではランク圏外ですが、「ニコニコ動画」に対する意見も多く見られました。動画にコメントを加えられるサービスを「YouTube」との相違点にして、人気が出ているようです。

 「使っている」の3位は「脳内メーカー」。専用サイトで名前を入力すると、自分の脳内を漢字で表してくれる無料サービスです。自分の結果を友人に話したり、友人の結果を見たりと、会話のネタを提供してくれるサービスです。クチコミで広がり、メディアが取り上げ、またクチコミで広がるという方式でヒットしていきました。ランク圏外の「顔ちぇき」も同様のはやり方で利用者を獲得しています。

 「使っている」の4位は「2ちゃんねる」。利用者の意見としては、「真実が隠れているのでやめられない」というものがありました。

 「大変よく使っている」の4位は、「ワンセグ対応携帯電話」。いつでもどこでも無料でテレビが見られる、という点を支持する意見が多数ありました。暇つぶしや、外出先でも見られるので重宝されているようです。

 「大変よく使っている」の5位は、「mixi」でした。友人とのコミュニケーション手段として利用する人が多く、無料で気軽にできる点が好評のSNSです。「友達との交換日記みたい」「友人がすぐにでき、 顔見知りの友人も見つかる」「日記を書かなくても、他の楽しみもある」といった意見が見られました。

 以上、「知名度・利用度の5段階評価」の各ベスト5を見てきました。設問1では「ヒット製品」を調査したので、設問2では「人気製品」は調査してみました。上記の29個の製品・サービスのうち、2007年もっとも注目したものは何かを尋ねました。

●設問1で挙げた製品やサービスの中で、あなたが最も注目した製品やサービスを1つ挙げて下さい
1Wii14.2%
2Windows Vista11.8%
31つもない9.4%
4ニンテンドーDS Lite8.5%
5YouTube7.0%
6ワンセグ対応携帯電話6.6%
7フルHD対応薄型大画面テレビ5.5%
8Blu-rayディスクレコーダー4.3%
9mixi3.9%
10ニコニコ動画3.4%
11PASMO3.4%
12脳内メーカー3.3%
13iPod touch3.1%
14Wikipedia2.7%
15PLAY STATION 32.2%

 「注目された製品」のトップに輝いたのは、任天堂の「Wii」でした。前回の本コーナーの設問「この冬のボーナスで買いたい家電」でも、1位を獲得したWii。発売は2006年末ですが、今年を代表する大ヒット商品であると言えます。任天堂の製品は、4位の「ニンテンドーDS Lite」と合わせて、1番多くの意見が寄せられました。「ゲーム機なのに、老若男女問わず話題になっている」、「遊びから勉強まで使える」「ゲーム類に興味がなかったが、使ってみたい」といった声が寄せられています。これらの意見を見ると、新しいゲームスタイルを提案したことが世間の注目を集め、人気拡大につながったと言えそうです。

 2位の「Windows Vista」は、新しいビジュアル機能、「エアロ」が注目されているようです。「Windows Aeroがきれいなので」という肯定的な意見もあれば、「XPよりビジュアル的になりすぎて、使いづらい」という否定的な意見もありました。

 7位「フルHD対応薄型大画面テレビ」は、ハイビジョン映像の美しさが購買意欲をそそるようです。8位「Blu-rayディスクレコーダー」も、きれいな画質で録画できることが人気の要因でしょう。中には、Blu-rayとHDDVDの今後の展開を見るために、レコーダーを買い控えている人もいるようです。

 11位ですが多数の意見を寄せられた「PASMO」。電車の乗り降りがスムーズになったなど、「利便性」が支持の理由でした。SuicaなどほかのICカードもあわせて今後のサービスへの期待も高いようです。「私鉄もJRもこれ一枚ですいすい利用できるようになり大変便利になった。バスへの普及が進めば小銭の心配も要らなくなる」「今後さまざまな用途で使える可能性に注目」などの意見がありました。

 新しい製品・サービスが次々と誕生するIT業界は、ヒット製品の新陳代謝が早いとされています。来年ヒットするサービスは今年の延長線上にあるのか、あるいはまったく新しいサービスが台頭してくるのでしょうか? そのヒントが今回のアンケート結果に隠されているかもしれません。

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