シャープは12月14日、携帯電話向けなどに、業界最薄クラスのサイズを実現したIrSimple規格対応の赤外線通信用デバイス「GP2W3172XP0F」「GP2W3152YP0F」を開発したと発表した。
同デバイスは、搭載機器の設計に柔軟に対応できるよう、トップビュータイプ「GP2W3172XP0F」とサイドビュータイプ「GP2W3152YP0F」の2タイプを用意する。
携帯電話の薄型化の流れに対応し、ICチップや基板の薄型化と光路設計の最適化により、従来比約20%の低背化を実現した。携帯電話などから電気製品に赤外線リモコン信号を送信できる「リモコン送信機能」も搭載する。
本体サイズは「GP2W3172XP0F」が奥行き2.5×幅8.7×高さ1.75mm、「GP2W3152YP0F」が奥行き2.8×幅7.8×高さ 1.5mm。サンプル価格は「GP2W3172XP0F」が200円、「GP2W3152YP0F」が185円。12月20日から量産を開始する。月産台数は月50万台の予定。
IrSimple規格は、シャープ、イーグローバレッジ、NTTドコモ、早稲田大学が共同で開発し、05年に赤外線通信技術の標準化団体IrDAによって国際標準規格として策定された。従来の方式に比べ、約4−10倍の大幅なデータ通信速度の高速化を実現し、カメラ付き携帯電話をはじめデジタルカメラ、プリンタ、テレビ、レコーダーなどで採用が進んでいる。とくにカメラ付き携帯電話では、撮影した高画質データを他の携帯電話やAV機器、プリンタなどに手軽に短時間で送信できることから、IrSimple規格対応の赤外線通信用デバイスの需要が高まっている。
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