Palmの従業員にとっては、ハッピークリスマスとはいかないようだ。
Palmは米国時間12月6日の取引終了後、2007年第2四半期(2007年9-11月期)の売り上げが当初の予想を3000万ドル下回り、売上総利益も予想より4%低くなるとする声明を発表した。舞い込んできた新たな落胆材料により、同社にとっては新しい年が待ち遠しいところだ。
Palmは声明の中で、第2四半期が不振だった理由として「同四半期内の認証を予定していた商品の認定が完了しなかった」点を挙げている。さらに、製品保証費が同社の予想を上回ったことも一因であるとした。唯一好材料といえるのが、新型スマートフォン「Centro」の出荷台数が予想以上に好調だったことだ。しかし、これも販売価格の低下を招いたことから、同社にとっては良かったとは必ずしも言えない。
こうなるとPalm最高経営責任者(CEO)Ed Colligan氏の動向に注目が集まる。取締役会が投資会社Partner Elevationから派遣された人員で占められている現状から判断して、事態がこのまま推移していくとは思えない。Colligan氏も、思うように開発が進まない「Palm OS」に代わり「Windows Mobile」の採用を決定するなど、優れた業績を挙げてはいる。しかし、ハードウェア部門の成長率は、Apple、Nokia、LG、サムスン電子、Motorolaといった競合他社に比べて鈍化している。さらに、「Foleo」についても忘れてはいけない。
6日の発表を受け7日の株式市場で、Palmの株価はこの1年で最も低い水準での取引に終始した。次期Palm OSが発表されるのは2009年だ。2008年はPalmにとり多難な年になりそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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