Appleにとって1年を通して最大級のイベントと言えるMacworldまで1カ月あまりとなった。そのMacworldに寄せられる期待の形がすこしずつ明らかになり始めた。
CNBCが米国時間12月6日に報じたところによると、Appleは次回Macworldで12インチの液晶とハードディスクドライブに代わりフラッシュメモリを搭載したノート型Macを発表することを計画しているという。Appleファンは長きにわたってこうした製品に期待を寄せていた。また、2007年に入って発表間近と繰り返し報道されていた。
このノート型Macは、同社製品で最大のノート型Macである現行の「Macbook Pro」に比べ、厚さも重さも半分になっているという。価格はAppleのサイトで現在入手できる13.3インチ「Macbook」のブラックモデルと同じ1500ドル程度になるだろうとCNBCは報じている。
しかし、この価格は少々疑わしい。このノート型Macがハードディスクドライブの代わりにフラッシュメモリを搭載していると報道されているからだ。CNET News.comのMichael Kanellosが11月に指摘したように、Dellの「XPS」ノートブックで160Gバイトのハードディスクドライブの代わりに64Gバイトのフラッシュメモリを搭載すると950ドル割高になるのだ。Appleはより小容量のドライブを搭載するか、あるいは、より安価なプロセッサを搭載したり、メモリ容量を小さくしたりして、コストを相殺するのだろう。しかし、フラッシュメモリドライブが実用レベルになるのはまだ数年かかるだろう。
とはいえ、Appleがこうした種類のノートPCをこの時期に投入するのは理解できないことではない。Intelがほぼ同じ時期にノート用の新チップを発表すると予想されているからだ。同社の最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏はConsumer Electronics Show(CES)の基調講演を行う予定で、おそらく、その場で明らかにされるだろう。ウルトラポータブルノートPCは一般に3ポンド(約1.4kg)程度以下のものを言うが、ノートパソコン市場で大きな部分を占めているわけではなく、むしろ先端的デザインのショーケースになりがちである。Appleがそうした方面に関心があることは、よく知られている。
CNBCはまた、Appleが3G対応の「iPhone」について、2008年早々にも何らかの発表を行うだろうと述べ、「iPod Touch」の需要が堅調なため、Appleは生産見込みを上方修正したとも報じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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