ソニーは11月27日、ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に常駐可能なウィジェットサービス「FLO:Q」(フローク)を機能強化し、ベータサービスとして公開した。これにあわせて、デスクトップ上に常駐できるAdobe AIR対応の「デスクトップウィジェット」機能を追加した。
FLO:Qは2006年10月よりアルファ版を開始し、すでに5万人以上の登録ユーザーがいる。ユーザーは、自分で撮った写真や動画、お気に入りのニュースサイトやポッドキャストのRSSなど、好きなコンテンツを自身のブログやSNSのプロフィールに貼付けたり、PCのデスクトップ上に常駐させたりすることができる。
EC サイトや動画サイト、写真共有サイトなど、国内サービスを中心に約30社とAPI連携を行っているため、ウィジェットを独自に作成する知識がなくても、FLO:Qサイト上で簡単な設定を行うだけでオリジナルのウィジェットを作成できる点が特徴だ。
ブログやSNSに常駐させるブログウィジェットは、国内のブログサービスプロバイダーを中心に約40社に対応する。ライトユーザー向けにはコンテンツがあらかじめ設定されているプリセットウィジェットも提供している。Internet Explorer 6以上、またはSafari2(Mac)以上に対応する。
デスクトップウィジェットは、アドビの実行環境「AIR」(Adobe Integrated Runtime)に対応したウィジェットマネージャーから利用する。このツールは、ユーザーが新しいウィジェットを利用する際のインストレーション作業を省略できるほか、ウィジェットを複数保有・管理するためのコントローラーとしての役割を果たす。デスクトップウィジェットを利用するにはあらかじめAIRをインストールしておく必要がある。対応OSはWindowsXP/2000/Vista、Macintosh OS X。
ソニーはFLO:Qの今後の展開として、企業とのコラボレーションによる「ブランデッドウィジェット」の提供や、ウィジェット上への広告配信を計画している。
ブランデッドウィジェットは、味の素やユニクロらが12月中旬にも実験的に公開する予定だ。また広告配信は博報堂DY メディアパートーナーズ社とデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムが協力してバナー広告の配信を行う。
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