陰謀論は人の興味をそそるものだ。
Appleの「iPhone」のコードのある部分が米国時間11月16日に、あるフォーラムに掲示され、Appleはあらゆるデータを追跡しているのではないかという大きな疑いにつながっている。あるブロガーが18日の夜、実際にコードを実行したことから、騒ぎはさらに大きくなった。確かにiPhoneで株価か天気情報を確認すると、アプリケーションがAppleのウェブサーバにコードを送り返しており、どうやらこのクエリが端末固有の番号であるIMEI(International Mobile Equipment Identity)番号を含んでいるようなのだ。
問題のコードとは、「dgw?imei=%@&apptype=finance」だ。インターネットにアクセスする多くの人はこのコードをみれば、ユーザーのポートフォリオの過去2週間の動向をAppleが把握しているとわかる。だが、騒ぎは沈着しつつある。Heise Securityがこのコードを分析し、iPhoneはIMEI番号を送っていないと述べているからだ。IMEIはGSMネットワーク上の端末を識別するのに使われる番号で、盗難が報告された端末の利用を禁じる際によく利用される。
Heiseによると、iPhoneはAppleに何かを送っているが、Appleをはじめとした企業が利用パターンを検出するための一般的な利用データ(クッキーか?)のようなものにすぎないという。AppleにIMEIコードについてコメントを求めたが、回答は得られなかった。
問題のコードについての情報がまだ少なかった時、多くのブロガーやライターがこのうわさに飛びついた。そして、上記のコードでiPhoneのIMEI番号が実際には送信されていないという事実が明らかになっても、ほとんどが自分たちの投稿をアップデートしていないようだ。少なくともDiggは「Warning: The Content in this Article May be Inaccurate(警告:この記事のコンテンツは不正確な内容を含んでいる可能性があります)」というメッセージを掲載しているが、必ずしも否定しているわけではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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