オラクルのエリソンCEO:「BEAの買収額は67億ドルでも高すぎる」

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年11月16日 17時51分
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 Oracleは米国時間11月14日、仮に同社のライバルであるBEA Systemsの買収価格を再提示するとすれば、当初の提示額である1株あたり17ドルを下回るだろう、とアナリストらに語った。

 Oracleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Ellison氏は、同社が当初BEAに提示した67億ドル(1株あたり17ドル)という買収価格は現在では高すぎると語った。

 Ellison氏はアナリスト会議のウェブキャストの中で、「(買収価格を)再提示するとしたら、前回の提示額を下回るだろう」と述べ、さらに次のように語った。「彼らはやるべきことは十分にやった(中略)そして、われわれはこれからすべてのデータを検討する必要がある(中略)それでも、現時点では(1株あたり)17ドルという価格は明らかに高すぎると思われる」

 BEAが14日に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、同社の取締役会は2週間前、正社員全員と週の労働時間が20時間を越えるパート従業員を対象とした支配権の変更に伴う退職制度プランを承認したという。

 同プランでは、会社は、合併後1年以内に解雇される従業員に対し、給料3カ月〜1年分の退職金を一括払いする必要がある。そのため、この退職制度プランは将来BEAを買収する企業のコストを押し上げることになる。

 Oracleは10月末にBEAに対する買収提案を撤回した。BEAがOracleの提案を拒否したためだ。BEAは、Oracleに対し1株あたり21ドルの買収額を要求し、受け入れられない場合は第三者との交渉を開始すると語った。

 Ellison氏はアナリスト会議の中で、「仮にBEAが今後も独立企業であり続けるのが目的なら、彼らは大変うまくやっている」と述べ、「しかし、結局、買い手はわれわれのみだった。このままでは彼らは唯一の買い手を失うことになるだろう」と付け加えた。

 BEAの株価は、Ellison氏のアナリスト会議が開催される前の14日の終値は17.40ドルだったが、15日午前の取引では前日比3%安の16.87ドルまで下落した。

 またEllison氏は、Oracleのミドルウェア事業は単独で急成長を遂げていると語った。

 Ellison氏は、「われわれのミドルウェア事業は現在急成長を遂げており、もはやBEAなど必要ない(中略)われわれは急速にIBMに追い付きつつある」と述べる。

 Oracleにとっては、BEAの顧客にOracleのミドルウェアを購入するよう懇願するという時間のかかる方法を取るよりも、BEAを買収する方がより早く事業規模を拡大できるだろう。

 「われわれがBEAの買収を希望した理由は、同社の技術とは無関係だ。すべては事業規模の拡大が目的だ」(Ellison氏)

 また同氏は、規模の経済を手に入れることにより「莫大な利益の獲得」が可能になり、さらに1株あたり17ドルでBEAを買収することにより、その利益は大幅に増加する、と付け加えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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