Microsoftは米国時間11月15日、オールインワンセキュリティ製品「Windows Live OneCare」の最新版をリリースした。7月にベータ版が公開された2.0バージョンでは、既存のツールが大幅に向上したほか、特にネットワーキングとバックアップストレージの分野で、いくつかの新しいツールが提供されている。
Windows Live OneCareサイトからのインストール時には、Windows Liveアカウントでのサインインが求められる。Microsoftによると、現在のLive IDを使うことも、OneCare用に新しいLive IDを作成することも可能で、もし望むならば、同じコンピュータ上で、Windows Live OneCare用に1つのLive IDを使い、Windows Live Messenger用には別のLive IDを使うこともできるという。Windows Live OneCareで用いるLive IDは、さらに2台のコンピュータで利用可能だ。家庭内のネットワークで、複数のPC上にインストールする時には、Live IDを使用するだけでよく、登録キーを再入力する必要はない。
Windows Live OneCareインターフェースには、まだそんなに魅力を感じない。面白みがないし、あまり直観的でもない。今回もまた、Microsoftが、多くのデザイン賞に輝くようなことはないだろう。
新しくなった機能は何だろうか?ルータの設定を監視して調整するなど、無線ネットワークセキュリティの機能は新しい。「Start Time Optimizer」は、あまり頻繁に使用されていないアプリケーションを表示してくれるので、そのようなアプリケーションをStartフォルダから削除すれば、起動時間を短縮できる。また、共有しているプリンタの設定を変更し、デバイスドライバをネットワークコンピュータ上にインストールすることもできるため、部屋から部屋へと、もうプリンタを移動させなくてもよくなる。さらに、複数台の個人用PCのバックアップを、1つの外付けドライブや1台のコンピュータに集中できたり、オンラインデジタル写真の新ストレージサービスが提供されたりしている。Windows Live OneCareによって最近実行された全アクションを、毎月レポートとして入手することもできる。
まだ最終的なコードを確認できていないので、パフォーマンスに関する情報は持ち合わせていない。Microsoftは、いくつかのウイルス対策ソフトウェアの比較調査において、SymantecやMcAfeeと比較して、ある調査では最下位に落ちてしまうなど、パフォーマンスの悪さで厳しい非難にさらされてきた。アンチマルウェアチームへ新たに加わった人材が、悪意のあるソフトウェアをブロックする製品能力の向上に貢献するかどうかは、まだ時間を経なければわからない。スパイウェア対策機能はよく出来ている。現在ほとんどのWindows XPやWindows Vistaマシンに装備されている無料の「Microsoft Windows Defender」を上回っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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