Microsoftは米国時間11月13日、2007年11月のセキュリティ情報をリリースした。これに含まれる2件のアップデートのうち、1件は「緊急」レベルに分類されており、Windows XPおよびWindows Server 2003のWindows URI処理の脆弱性を修正する。もう1件は「重要」レベルに分類されており、Windows Server 2000およびWindows Server 2003で、なりすましを許す脆弱性を修正する。WindowsやOfficeソフトウェアに関するMicrosoftからのセキュリティパッチはすべて、「Microsoft Update」を介して、または以下に詳述されるセキュリティ情報のページから入手することができる。
このセキュリティ情報には「Windows URI処理の脆弱性により、リモートでコードが実行される(943460)」というタイトルが付けられている。Windows XP SP2、Windows XP Professional x64、Windows Server 2003(x64、Itanium-based Systems)のユーザーに関係し、Windows 2000またはWindows Vistaユーザーには影響しない。「CVE-2007-3896」に詳述された脆弱性を修正する。Microsoftは「Windowsシェルが、特別に細工されたURIを処理する方法に、リモートでコードを実行される脆弱性があります。Windowsシェルが、これらのURIを十分に確認しない場合、この脆弱性を攻撃者に悪用され、任意のコードが実行される危険性があります。Microsoftは、この脆弱性が悪用される方法をInternet Explorer 7が使用されているコンピュータ上でのみ確認していますが、この脆弱性はWindowsファイルである Shell32.dllに存在しています。このファイルは、Windows XPおよびWindows Server 2003のすべてのサポートされているエディションに含まれています」と説明している。攻撃を受けると、リモートでコードを実行される危険性がある。
このセキュリティ情報には「DNSの脆弱性により、なりすましが行われる(941672)」というタイトルが付けられている。Windows Server 2000およびWindows Server 2003を使用するユーザーにのみ関係し、「CVE-2007-3898」に詳述された脆弱性を修正する。Microsoftは「Windows DNS Serversのなりすましの脆弱性により、攻撃者は、特別に細工した応答をDNSリクエストに送信し、なりすまし攻撃、または適正な場所からインターネットトラフィックをリダイレクトしたりする危険性があります」と説明している。攻撃を受けると、攻撃者により、適正なアドレスからでも乗っ取りを招く危険性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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