マイクロソフト、決して平坦ではないSurface発売への道のり

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年11月09日 18時38分

 Microsoftが同社のテーブル型コンピュータ「Surface」のデモを行うと、今でも観客から多くの驚きの歓声が上がる。しかし同社は、Surfaceを市場に出す作業は、想像していたほど楽ではないと感じている。

 Microsoftの当初の計画では、Surfaceを設置してくれるパートナー企業を募り、早ければ11月にも運用を開始する予定だった。しかし、同社の予測では、Surfaceがシェラトンホテル、Harrah'sカジノ、T-Mobileの小売店などでお目見えするのは2008年の春以降となりそうだ。

 予定が遅れた原因としては、各パートナー企業が必要とするカスタムソフトウェアの開発や、パートナー企業がSurfaceの設置を予定している場所に実際に設置可能か否かの確認に手間取ったことなどが挙げられる。

 「これまでに分かったことは、Surfaceがフリーサイズのソリューションではないということだ」と語るのは、Microsoftのサーフェースコンピューティング部門のシニアディレクターMark Bolger氏だ。Microsoftは5月にSurfaceを発表したが、それまでに同機の開発に4年の歳月を費やした。

 当初Milanというコード名で呼ばれたSurfaceは、外観が1980年代に流行した「パックマン」の卓上ゲーム機に若干似ている。しかし、Surfaceでは複数の赤外線カメラと1台のプロジェクターを使って複数のユーザーの手振りに反応したり、他の物体との相互作用が可能なタッチスクリーンを作り出している。

 Bolger氏によると、同社は、発売前のごく短期の準備期間ですらやや苦労しているにも関わらず、Surfaceの最終的な市場について、さらに熱意を燃やしているという。5月の発表以来、Microsoftには50カ国25業種の企業から2000件以上の問い合わせが殺到している。

 Microsoftは、現在はまだ当初からSurfaceを設置するパートナー企業に専念しているが、早期に同製品を他の企業や業界にも普及させたい考えだ。

 同社はまだ開発者向けキットを公にしていないが、パートナー向けの諮問機関を設置し、どの市場が最も成熟するかについての外部の考えを集めている。そして、それらの意見を参考にしながら、現在重視しているサービス業や小売業に加え、政府、教育、企業などの分野への参入計画を迅速に進めている、とBolger氏は語る。

 Microsoftは過去6カ月間にニューヨーク、トロント、ボストン、パリ、チューリッヒなど、世界の主要都市で数千人の人々に対しSurfaceのプロトタイプを披露してきた。同社は米国時間11月10日に、ボストンのシェラトンホテルで3台のSurfaceを公開する予定だ。

 Bolger氏は、「(Surfaceを見た人々の)反応は、依然として大変な興奮に満ちている」と述べ、さらに「これが全く新しいカテゴリであるとの確信を得た」と付け加えた。

 Bill Gates氏はCNET News.comが最近行ったインタビューの中で、サーフェースコンピューティングの可能性について、コストさえ下がれば卓上にとどまらず、さまざまな場所で利用されるようになると語った。Surfaceの当初の予定価格は5000〜1万ドルだが、同社は3〜5年以内に一般の消費者でも手が届く価格にまで下がるものと期待している。またGates氏は、いずれ、あらゆる種類の平坦空間にコンピュータが入り込む時代が来ると考えている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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