さて、この端末のユニークなところはなんと言っても端末表面に付いているインターフェースだ。表面にボタンをつけない変わりに、タッチパッド式のボタンを搭載している。iPhoneと同じように、静電式であるため、爪で押しても反応しないようになっている。
つまり、カバンの中にむき出しで入れておいても勝手に動作してしまうことなく、人が触れなければ反応しない。デフォルトでは端末を閉じるとタッチパッドも含めたキーロックがかかる仕組みになっているようだが、キーロックを解除しておいても誤動作の心配はないだろう。
iPhoneの操作性の高さから携帯端末全般でタッチパネル式のインターフェースに注目が集まっているようだが、一方で「目視しなければ操作することができない」という不便さもある。
つまり、ダイヤルボタンは位置を覚えているためにボタンを見なくてもすぐにタッチタイプができるようになるが、タッチパネルの場合、操作の自由度は高いが画面に表示されたボタンを目で確認しなければ操作することが難しく、身体的に操作を学習していくような馴染み方をしないのではないか、と言うことだ。
L704iのタッチパッドは、いいとこ取りをしている。ボディに突起をつけないというタッチパッドのメリットと、ボタンをLEDで浮き上がらせることで操作を覚えられる使い勝手の良さを兼ね備えたデザインとなっているのだ。ボタンに触れたときに入力され、 触れっぱなしにしておくとボタンと同じように連続入力になる。スクロールなども快適だ。
しかもボタンに触れてそれが認識されると、バイブレーションで「ブル」っとフィードバックが返ってくるので、ボタンを押した、と言うよりボタンに触れた感覚をきちんと確認しながら操作できる。これは日本向けの端末オリジナルのアレンジだそうだ。
これは通常の着信を知らせるバイブレーションを短く作動させる仕組みだ。2画面タッチパネルを採用したユニバーサルデザイン・ケータイであるD800iDSのように、通常のバイブレーションとは違うフィジカルフィードバックを搭載しているわけではないので、毎回の振動は使っているうちに必要なくなってくるかも知れない。
操作に慣れるまではONにしておいて、感覚がつかめてきたらOFFにすることが可能だ。またボタン操作には日本の端末に多い味気ないトーンではなく、可愛らしい効果音が付いているため、バイブレーションをOFFにしてからも、タッチ操作の認識具合を確認する別の手段は残されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある