Zuckerberg氏は、「このインターフェースにより、正確に自分がターゲットとしている人々に広告を提供することができるようになる」と述べた。「これは非常に強力な機能であり、これまでこのようなものは存在しなかった」(Zuckerberg氏)
Zuckerberg氏は最後に、Facebook Adsにより広告主が、誰に広告を提供しているか、またサイト全体がどのような傾向にあるかを、追跡および分析した情報にアクセスする方法を示した。「Facebookで広告を掲載すると、自分のブランドが獲得しているマインドシェアが正確に把握できるようになる」(Zuckerberg氏)
同氏は、これにより会員の個人的なプライバシーが侵害されることはないことを聴衆らに主張した。「直接的に個人を特定できるような情報が、広告主に共有されることは決してない」と同氏は説明した。
6日夜に正式に開始するFacebook Adsは、同社の販売チームとオンラインの「セルフサービスアシスタント」を介して顧客に売り込んでいく予定。サービス開始時の提携企業は当初、選ばれた9〜10社のみに限定されるとうわさされてきたが、The New York Times Co.、Blockbuster、CondeNet、General Motors、STA Travel、Fandango、CollegeHumor、Joost、Six Apart、Coke、Sony BMG、Verizonのほかにも数十社が名を連ねている。
Facebookの広告プログラム発表は、大きな期待を集めていた。人々が購入する商品を検索するためではなく友人と「おしゃべりする」ために訪問する場であるソーシャルネットワークにおける広告という難しい問題を、急成長中の同社がいったいどのように扱うのかに関するうわさが何週間にもわたって飛び交っていた。
Microsoftは10月、自社の既存の広告提携を拡大することを目的に、Facebookを150億ドルと評価して、同社株式2億4000万ドル相当を取得した。そして先週、GoogleはOpenSocialプロジェクトを発表し、勢いづくFacebookをけん制した。ライバルであるMySpace.comも、独自のターゲット広告プログラムを発表した、これにより、Facebookは出し抜かれたような格好になってしまった。
しかし、これでもZuckerberg氏の熱意がくじかれることはないようだ。23歳のFacebook最高経営者(CEO)である同氏は、Steve Jobs氏の伝説的なApple製品発表をほうふつとさせる、入念に準備したと思われる基調スピーチで、「われわれは今、これまで以上に多くの情報が氾濫し、これまで以上に人々が互いにつながった時代にいる」と説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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