UPDATE Googleが米国時間11月5日、携帯電話向けのオープンなソフトウェアプラットフォームを披露し、複数の業界大手企業と提携したことを明らかにした。このたびの発表は同社にとって、携帯電話の開発コミュニティを形成するためのステップとなる。
Googleが自社のアプリケーションを携帯電話に統合するための新ソフトウェアを開発しているという噂がここのところ絶えなかった。この憶測についてCNET News.comは2日、Googleの計画は単なるソフトウェア開発の域にとどまらず、多くの企業を巻き込んだ、携帯電話向けオープンプラットフォームの開発になると報道した。
Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は声明で「本日の発表により、ここ数週間報道されてきた単体の『Google Phone』よりも、われわれの計画が壮大なものであることがお分かりいただけただろう。われわれが発表する強力なプラットフォームが、携帯電話のあらゆるモデルで採用されるものと期待している」と述べている。
Googleは11月5日午前の記者会見において 携帯電話向けの新ソフトウェア「Android」を正式に発表した。Androidプラットフォーム上のアプリケーション開発に携わる国際的なアライアンス「Open Handset Alliance」には34社が参加する意向を表明している。参加企業には、端末メーカーHTCやMotorola、米国の通信事業者T-Mobile、チップメーカーQualcommなどが含まれる。
Androidプラットフォームは、OS、ミドルウェア、ユーザーフレンドリーなインターフェース、アプリケーションで構成される。Androidベースの最初の携帯電話は2008年後半に発売される見通しであると、Schmidt氏らは記者向けの電話会議で述べた。
Androidソフトウェアスタックは、携帯電話メーカーとワイヤレス事業者が革新的なアプリケーションを開発するために利用可能なオープンなプラットフォームを提供するものとなる。この新しいソフトウェアは、Apple、Microsoft、Nokia、Palm、Research in Motionなど、他の企業が提供するスマートフォンソフトウェアと直接競合することになる。これらのモバイルOSのいくつかとは異なり、Androidは、特定の機器に限定されるものではない。同ソフトウェアは、Motorola、HTC、サムスン電子、LGなど、あらゆる携帯電話メーカーが提供する機器上で動作可能となる予定である。
Googleのモバイルプラットフォーム担当ディレクターで、Googleが2005年に買収したモバイルソフトウェア企業Androidの共同創設者であったAndy Rubin氏によると、200MHzの「ARM 9」プロセッサが携帯電話の最小要求スペックであるという。Androidプラットフォームは柔軟性に優れ、小型と大型の両方の画面に適応し、キーボードや他の入力手段にも対応すると同氏は述べた。
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