ディー・エヌ・エーが10月25日に発表した2008年3月期第2四半期(7〜9月)は、営業利益率が42.1%に達した。モバイルソーシャルネットワーキングサービス「モバゲータウン」が好調だったため。同四半期におけるモバゲータウンの売上高は31億3500万円と、ディー・エヌ・エーの売上全体の約半分を占めるまでに成長している。
第2四半期の売上高は前年同期比114%増の63億9900万円、営業利益は同159%増の26億9500万円となった。
モバゲータウンの会員数は9月末時点で743万人。中心ユーザー層である10代が夏休みだった8月には月間ページビューが142億PVを突破した。
モバゲータウンの主な収益源は広告だが、アバターアイテムの購入代金を携帯電話キャリアの通信料金と一緒に支払える仕組みを導入したことで、アバターアイテムの販売が大きく増加した。ディー・エヌ・エー代表取締役社長の南場智子氏によれば、31億3500万円の売り上げの内訳は、バナーやキャンペーンサイトなどの広告収入が約20%、成果報酬型のアフィリエイト広告が約45%、アバター販売収入が約35%という。2007年3月期の通期決算ではアバター販売収入の占める割合は20%で、この半年で急伸していることがうかがえる。
7月からはページの内容に関連した広告を自動表示するコンテンツマッチ広告を開始しており、第2四半期における売上は「5000万円程度」という。10月には検索連動型広告も開始しており、収益源を増やすことで「媒体力を収益力に変える」(南場氏)考えだ。
ディー・エヌ・エーのモバイルアフィリエイト事業であるポケットアフィリエイトについては、累積媒体主数が46万メディアとなった。営業を強化したことで、他社メディア経由の売上が伸びた一方、モバゲータウンでの売上は横ばいとなった。
下期はテレビ番組との連動を開始するほか、検索サービスの育成に力を注ぐ。検索については「検索クエリが集中するキーワードのサイト適合率で他社に抜きん出たいと考えており、これはある程度達成した。モバゲータウンのユーザーの検索利用パターンを見極め、今後チューニングしていく。(事業として)じっくり育てていきたい」(南場氏)と話した。
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