Citrix Systemsは米国時間10月22日、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Xen」の主要なスポンサーであるXenSourceを5億ドルで買収する手続きを完了したと、ラスベガスで主催しているiForumカンファレンスで発表した。
XenSourceはCitrixの新しい仮想化と管理部門の中核となり、XenSourceの最高経営責任者(CEO)であるPeter Levine氏がCitrixのCEOであるMark Templeton氏の直属の部下になる。Xenの共同創設者であるIan Pratt氏は引き続きXenプロジェクトを率いる予定であり、現在はCitrixの従業員になっていると同社は述べている。
VMware、SWsoft、Qumranet、Microsoftといった競合企業からリリースされている他の仮想化パッケージと同様に、Xenも1台のコンピュータで同時に複数のOSを動作させることができる。当初は効率の悪い複数のサーバの作業を統合する方法として人気を博したが、現在では変化する作業負荷やハードウェア障害に対して、より流動的に対応できる適応力の高いデータセンターの基盤となっている。この市場でCitrixは「Citrix XenServer」(旧「XenEnterprise」)という製品を発売する予定だ。
Citrixは主として、リモートデスクトップまたはシンクライアントを実際にサーバ上で実行されているデスクトップソフトウェアで利用するためのソフトウェアを販売している。Citrixは、サーバ上で実行されているデスクトップ用ソフトウェアに、リモートデスクトップまたはシンクライアントからアクセスするソフトウェアを主に販売している。このアプローチは、サーバ上でデスクトップソフトウェアを実行する方法としての仮想化とうまくかみ合っている。Citrixは2008年上半期に「Citrix XenDesktop」ソフトウェアを発売する予定だという。無償のプレビュー版が10月29日からCitrixのウェブサイトからダウンロードできるようになると同社は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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