Netvibesの最高経営責任者(CEO)であるTariq Krim氏が米国時間10月15日、「Widget Summit」から、「たった今、Widget Summitで話を終え、Netvibesのウィジェットが今度は「Vista」「Live.com」「Yahoo Widget」にも対応できるようになったと発表したところだ」と「Twitter」でメッセージを送ってきた。これは私のようなウィジェットファンにとっては嬉しいニュースだ。あるプラットフォーム(例えばNetvibes)に対応するモジュールが、他には(例えばYahoo)対応していない、あるいはその逆、ということによく不満を感じているためだ。このごろでは、ウィジェットとなると、どのプラットフォームを使おうと、何かを失う 。
Netvibesの「Universal Widget API(UWA)」は正しい方向にむけた大きなステップである。同社は今年3月からこれを開発し続けており、ついに消費者が使えるような精錬のレベルに達したわけだ。(内幕については開発者のサイトを見てほしい。)
この技術は宣伝通り機能するが、早くも利用してみた人々は、その選択肢が限られていることに気がつくだろう。Netvibesの9万近くのウィジェットのうち、この新UWAフォーマットで構築されているのはわずか1000程度である。ほとんどの人気(そして最古参の)作品の多くはまだ他のプラットフォームには対応していなかった。同じくRSSベースのウィジェットの多くもしかりであった。Krim氏は私に、Netvibesは今後数週間をかけてウィジェットを変換する予定であると述べた。現在のUWAウィジェットのディレクトリはここからどうぞ。
NetvibesのUWAウィジェットは、簡単に「iGoogle」「Apple Dashboard」「Opera」「Windows Vista」そして「Windows Live」に追加することができる。ただしYahooの「Widget Engine」はまだどのモジュールの選択肢にもなっていない。Krim氏は発表を早とちりしたようだ。
Netvibes UWAウィジェットを他のプラットフォームに追加する手続きは様々だが、簡単である。iGoogleのようなウェブプラットフォームについては、Netvibesウィジェットのディレクトリページから、iGoogleのボタンをクリックして、自分のiGoogleページにリダイレクトされたときに、コンファームするだけで良い。VistaやOperaといったデスクトッププラットフォームについては、ターゲットとするアプリケーションやOS自体に含まれるウィジェットファイルをダウンロードしてインストールし、セキュリティポップアップをクリックしていけばよい。
UWAとする頭字語が目指すほど、まだユニバーサルとは言えないが、プラットフォームから独立したウィジェットというコンセプトは素晴らしい。それこそ皆が望んでいるものだ。また開発者が必要としているものでもある。ウィジェットを開発するリスクを軽減し、開発者がその作業にもっと創造性と労力をつぎ込むように奨励することになるためだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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