Widget Summitに出席しているNetvibesの最高経営責任者(CEO)Tariq Krim氏は米国時間10月15日、「Widget Summitの講演で、NetvibesウィジェットがVista、Live.com、Yahoo Widgets上でも動作するようになったことを発表してきたところ」とTwitterに書き込んだ。これは筆者のようなウィジェットファンにとっては大ニュースだ。あるプラットフォーム(Netvibesなど)で気に入ったモジュールがほかのプラットフォーム(Yahooなど)では使えないとわかってがっかりすることが多いからだ。ウィジェットに関する限り、使っているプラットフォームが何であれ、ハッとさせられるニュースである。
NetvibesのUniversal Widget API(UWA)は、ウィジェットのあるべき姿に近づくための大きなステップである。UWAは2007年3月以来、開発が進められており、そしてついに一般利用者にとって便利なレベルに達した(詳細は開発者のサイトを参照されたい)。
しかし、UWAが額面通りに機能するとしても、アーリーアダプターは選択肢が限られていることに気づくだろう。また、最大級の人気を持つ(そして最古級の)ウィジェットの多くはほかのプラットフォームではまだ動作しないことが分かった。RSSベースのものも多くは同様だ。Krim氏が筆者に語ったところでは、今後数週間かけてウェジェットを変換するという。現在のUWAウィジェットディレクトリはこちらを参照されたい。
UWA NetvibesウィジェットはiGoogle、Apple Dashboard、Opera、Windows Vista、Windows Liveには簡単に追加できるが、YahooのWidget Engineはまだ対象外だ。Yahoo Widgetでも使えるというのは同氏の勇み足である。
Netvibes UWAウィジェットを異なるプラットフォームに追加する手順は複数あるが、いずれにしても手間はかからない。iGoogleなどのウェブプラットフォームの場合、NetvibesウィジェットディレクトリのページにあるiGoogleボタンをクリックし、iGoogleのページにリダイレクトされるのを許可するだけだ。VistaやOperaなどのデスクトッププラットフォームの場合は、インストール先のアプリケーションまたはオペレーティングシステム上でウィジェットファイルをダウンロードしてインストールし、セキュリティに関するウィンドウが表示されたらクリックをして答えるだけ。
UWAはその名に反してまだ汎用にまでは至っていない。しかし、プラットフォームに依存しないウィジェットという考え方はすばらしく、これこそ利用者が望んでいたことである。また、開発者にとっても必要なものでり、これによりウィジェットを開発するリスクが少なくなり、創造性を発揮し本来の開発に専念できるようになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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