NTTアドバンステクノロジは10月10日、ブルーレイ光ディスクシステムに代わる大容量光記録方式の「近接場光記録方式」用レンズとして期待される「KT(KTaO3)結晶」の量産体制に向け、オキサイドに資本参加することを発表した。
KT結晶とは、カリウム、タンタル、酸素からなる透明な光学結晶。立方晶という結晶構造を持ち、高い屈折率、幅広い透過領域、熱や水に対して安定という特徴がある。レンズなどへの加工も容易だ。
同社はNTTフォトニクス研究所における開発技術をもとに、2006年度より世界に先がけて製造、販売している。今回、KT結晶の安定供給を目的として、オプトエレクトロニクス単結晶生産技術を有するオキサイドに資本参加し、量産体制の構築に乗り出した。
今後は、大型で高品質なKT結晶を製造するための量産装置をオキサイドと共に試作し、安定供給を図る量産技術を立ち上げる予定。NTTアドバンステクノロジがレンズを加工、販売し、近接場光による次世代光ディスク方式の開発を促進する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来