Flashベースのパーソナライズドホームページ「nendo」アルファ版のサービスを開始

岩本有平(編集部)2007年10月01日 10時05分

 RSSフィードやニュースをはじめとして、ユーザー自身が必要な情報だけを自由に集めてポータルを作成できるパーソナライズドホームページ。Googleが提供する「iGoogle」やヤフーの「My Yahoo!」、フランスNetvibesの「Netvibes」のほか、国内でもエクストーンが「trunc」を提供するなど、サービスの数も徐々に増えつつある。そして、今回、リッチインターネットアプリケーション(RIA)を採用した新たなサービスが登場した。

 グローバルメディアソリューションは10月1日、パーソナライズドホームページ「nendo」のアルファ版サービスを提供開始した。

 グローバルメディアソリューションは2006年の設立。今までは広告代理業をメインとしていたが、2007年に入りインターネット事業部門を設立。その最初のサービスとなるのがこのnendoとなる。

 nendoはFlash製のインターフェースを採用したパーソナライズドホームページだ。フィードリーダーをはじめ、メモ帳、YouTubeの動画検索機能、画像のアップロード機能など各種の機能や、独自のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)機能をマイページ上に配置するパーツ、「ガジェット」という形で提供する。ガジェットは回転や拡大縮小表示が可能。アルファ版サービス開始時点ではガジェットは10種類程度だが、今後次々と新しい機能を提供する予定だという。

 マイページ上には「チャンネル」と呼ぶグループを複数作成することができる。また、作成するチャンネルは、ほかのユーザーに公開しない「プライベート」と、ほかのユーザーに公開できる「パブリック」の設定が可能だ。

 インターフェースはFlashで構築されるが、SNSの日記などはそれぞれパーマネントURLを持つため、ブログへのトラックバックにも対応する。また、ユーザーのプロフィールをはじめ、パブリックのページに配置したガジェットをほかのユーザーに対して公開できる。

グローバルメディアソリューション取締役兼CTOの池田秀行氏 グローバルメディアソリューション取締役兼CTOの池田秀行氏

 今までに提供されているパーソナライズドホームページの多くがAJAXを採用したインターフェースを持つが、今回Flashを採用した理由について、グローバルメディアソリューション取締役兼CTOの池田秀行氏は「もともとAJAXの技術を持つ人間は社内にいたが、AdobeのFlexを利用したアプリケーションの可能性、表現力に注目した」と語る。今後はAdobe AIRを利用したアプリケーションの開発も検討しており、ブラウザ、デスクトップ両方からアクセスできるサービスを目指すという。

 デファクトスタンダードと呼べるほどのサービスがまだないとは言え、競合も少なくないパーソナライズドホームページ。しかし池田氏は、iGoogleをはじめとした既存のサービスについて「あくまで個人が使いやすいようにフィードやサービスを集めたプライベートなものだった。情報共有の機能を持つnendoとは方向性が違う。またSNS機能を持ち、RIAを採用したマイポータルは、知る限りでは我々が最初」とその違いを説明する。

 アルファ版のサービスは、抽選に選ばれたユーザー200名にアカウントを提供。各ユーザーがそれぞれ10名まで新しいユーザーを招待するという形式になる。

 現在、目標ユーザー数は掲げておらず、まずはユーザーからのフィードバックをもとにサービスのブラッシュアップを行うことを最優先にするとしている。年内にはベータ版サービスの提供を目指しており、バナー広告やスポンサーつきガジェットの提供といった形での収益化や、開発者に向けたガジェットの仕様公開および投稿機能の提供などを進める予定だ。

nendo nendoのスクリーンショット

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