キヤノンは9月26日、プリンタPIXUSシリーズ7製品と写真用紙2種類を発表した。10月4日より順次発売開始する。価格は販売想定価格1万3000円〜4万円前後。
新製品は、いずれも人物の顔を検出するほか、背景など撮影シーンも自動的に解析して自動補正する機能を搭載。さらにキヤノン独自のプリントヘッド技術「FINE」による高速・高品質なプリントができるとしている。
2007年は、複合プリンタ「MP600」が発売から1年以内に100万台を出荷するミリオンセラーモデルとなり、複合機市場最大のヒットモデルになったという。きれい、速いという要素に加えてデザイン性が要因と分析する。
「美しいプリントは美しいプリンタで。保有すること自体に満足感を感じてもらいたい」(キヤノン 取締役 インクジェット事業本部長 清水勝一氏)と話す。今回は、ツヤ消しシルバーとブラックの筐体で、インテリアとしての調和もとれるデザイン、とアピールした。全体的に小型化に力も入れており、ミリオンセラーモデルMP600の後継機であるMP610の場合、高さを6mm低くし188mmとなった。また、起動時間の向上も力を入れており、MP600で約20秒だった起動時間を約4秒と大幅に向上させた。
また今年キヤノンが力を入れているのが、プリンタと専用用紙との組み合わせプリントだ。新たに、キヤノンの写真用紙として「光沢ゴールド/光沢」の2シリーズを発表。L判からA3ノビサイズまで22製品をラインアップした。
新製品MP610と、400枚で2000円を切る写真用紙「光沢ゴールドL判400枚」を使った場合、従来同等クラス製品を越えるクオリティで、かつL判1枚あたりの印刷コストは15円程度とアピールした。
キヤノンマーケティング 専務取締役 コンスーマイメージングカンパニープレジデントの芦澤光二氏は「Lプリントで1枚あたり20円を切ると安いと言われる調査結果がある。15円を切るとお買い得と感じるようだ。これはお店の半額程度。大きなセールスポイントになると思う」と自信を見せる。
「現在のシェアは、家庭用プリンタで約50%あり、昨年もその水準まで来ている。今年は確実にシェア50%以上としていきたい」(芦澤氏)と目標を語った。
会場には、三姉妹という設定のもと、CMキャラクターを務める山田優さん、蒼井優さん、夏帆さんが登場。CMロケにいった沖縄で写真を楽しんだエピソードなどを披露し、キーメッセージ「ENJOY PHOTO」となるフォトプリントの楽しさをアピールした。
新製品ラインアップは下記のとおり
PIXUSシリーズ:10月4日より発売
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