MTVが、若年層向けに社会活動のためのソーシャルネットワーキングコミュニティーである「ThinkMTV」を立ち上げた。気候変動からHIV/AIDSまで幅広いテーマに関する、オンラインやオフラインでの交流の場を目指す。特にMTVの視聴者に向けられた「社会的良心を持ったソーシャルネットワーキング」空間はこれまでにないものとは思われるものの、ネットワークとしてのThinkMTVには取り立てて重要性も革新性もない。しかし、MTVの親会社Viacomが始めたソーシャルネットワーキングに対する取り組みである「Flux」の一部として発表された最初の活動である点は注目すべきである。
MTVの関係者がCNET News.comに語ったところによると、ThinkMTVを誕生させた主な要因は、およそ1年前に行われた「正当なる大義」に関する調査の結果にある。調査対象となった若年層の80%がコミュニティーや社会的な活動は重要だとしたが、現に参加していると回答したのはわずか19%だった。
Viacomは先週、Fluxのフレームワークをひっそりと明らかにした。事前にはいくつかのうわさがささやかれていた。Fluxのプラットフォームは分散型で、新興ソーシャルネットワーキング企業であるTagworld(Viacomが投資していた)の技術を基にしている。外部の協力企業やViacomのポップカルチャーブランドの多くにコミュニティー機能を導入するために使われる予定である。米国時間9月20日にThinkMTVのベータ版が公開された。規模の小さい特定ユーザー向けサイトには先行してFlux機能が組み込まれていた。
ThinkMTVにおけるFluxコミュニティーのベータ版にはしばらく前から自由に登録できるようになっており、登録すれば基本機能のみのThinkサイトにアクセスすることができる(ソーシャルネットワーキング機能はない)。完全版サイトにはさまざまな情報やマルチメディアコンテンツがあるほか、メンバーと交流したりさまざまな目的で参加者を募集したりできるようになる。ThinkMTVは、コミュニティーの「設立協力団体」として、Case Foundation、ビル&メリンダゲイツ財団、Goldhirsh Foundation、MCJ Foundationといった有名団体を挙げている。ThinkMTVには、当然著名人も参加することになるだろう。Leonardo DiCaprio氏、John Mayer氏、Bono氏ら、各分野の常連が思い浮かぶ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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