編集精度はGOP単位にはなるが、DZ-BD7Hでビデオ編集も可能で、プレイリストも作れる。こうして編集したシーンやプレイリストを、DZ-BD7HだけでHDDからBlu-ray/DVDへダビング可能だ。ダビングはウィザード形式で簡単に行える。
シーン選択で「ひにちで」「えらんで」「まるごと」などを選び、Blu-rayかDVDのメディアを選ぶだけでダビングできる仕組みだ。ディスク1枚に収まらないシーンのために新たに自動分割機能も付いた。自動分割は便利だが、予期しない部分で”糊しろ”なしにシーン分割される点には注意したい。
ダビングは電池切れエラーを防ぐため、ACアダプターが必須になる。HDDからBD-R/-REに約2倍速でダビングが可能だ。またHDDからDVDへ標準画質でのダビングもできる。この場合は再エンコードが必要でダビング速度は約0.5倍速になるが、汎用性の高いDVDにダビングして頒布するなどの使い方もできて便利だ。
DZ-BD7Hで記録された8cmBlu-rayディスクは「録画できるBDMV形式」という新しいフォーマットで記録されるため、再生環境が未整備なのが現状だ。テストしたところ、ソニーのBlu-rayレコーダー「BDZ-V9」では再生不可だったが、PS3では「BDMV」ディスクとして認識し、ハイビジョン再生が可能だった。H.264エンコーダーを搭載した将来のBlu-rayレコーダーでは再生できると予想される。
PCへのデータ転送はUSB接続で行う。カメラはドライブとしてマウントされるが、ファイルのドラッグドロップは推奨されず、付属ソフト「ImageMixer 3 HD Edition for Blu-rayカム」を使って転送する。このソフトで簡易な編集と12cmBD/DVDへのオーサリングも可能だ。HDDからの転送と比べると、Blu-rayからの読み込みはソフト起動(Blu-rayからの基礎データの取得)に数分以上の時間がかかるので、PC編集したい人はハイブリッドモデルを勧めたい。
ということで簡易な編集はできるが、H.264は新しいフォーマットであるため、本格編集となると選択肢が限られるのが現状だ。また、H.264は高度な圧縮技術であるため、編集するPCにも高いスペックが要求される。こうした点で課題はあるが、H.264は将来の主流となる動画フォーマットなので、解決は時間の問題ともいえるだろう。
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