DZ-BD7Hは、単板の1/2.8型約530万画素CMOSセンサー(原色フィルタープログレッシブ)を採用している。このCMOSは、同社と米国AltaSens社で共同開発された撮像デバイスで、画素ピッチ2.09ミクロンと超小型ながら、フルハイビジョン撮影のほか、高解像度の静止画撮影にも対応している。フルハイビジョン(1920×1080ドット)撮影のほか、432万画素の静止画もSDメモリーカードに記録可能だ。
ハイビジョンの録画モードはフルハイビジョンのHXモード(1920×1080ドット)とHFモード、HSモード(ともに1440×1080ドット)で、エンコードは新開発のMPEG-4 AVC/H.264(以下H.264)エンコーダーで行い、30GバイトHDDにHXモードで約4時間、HSモードで約8時間記録できる。8cmBlu-rayディスク(7.5Gバイト)にはHXモードで1時間、HSモードで約2時間の記録が可能だ。音声記録はドルビーデジタル2chを採用している。DVDへのAVCHD(ハイビジョンH.264)記録はサポートせず、DVD記録はダウンコンバートでMPEG-2記録になる。
高密度なCMOSセンサーに対応するために、高い中心解像度をもった光学系が必要になる。このため、光学専業メーカーと共同で高性能な光学10倍ズームレンズ(F1.8-3.0 35mm換算 47-470mm 16:9動画時)を新開発している。
フルHDの解像度を損なわないように、内部反射の少ないレンズコーティングが施され、さらにレンズ内部のNDフィルタをグラデーションタイプにすることでも内部反射を低減している。
手ブレ補正は、動画撮影時のCMOS画素の余裕を利用して、電子式を採用している。テスト機はβバージョンのためか? 望遠端での細かいブレが気になったが、意志に反した船酔い的なユレは少なかった。
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