最近のSunRocketの倒産もどこ吹く風とばかりに、ベンチャー投資家はVoIP関連のベンチャー企業への投資を活発化させている。
米国時間8月28日、Jaxtrという会社が1000万ドルの資金を調達したと発表した。同社は、eBayのSkypeの成功を踏襲したいと考えており、実際にSkypeに投資している一部の投資家を引きつけている。Draper Richards、Draper Fisher Jurvetson、Mangrove Capitalは、いずれもSkypeの初期段階の投資家であり、Jaxtrの初回ラウンドの資金調達に貢献している。
Jaxtrは、近年増加しているIP電話分野で成功をもくろむベンチャー企業の1つである。これらの企業は、既存の電話に置き換わるサービスを提供して自ら課金するのではなく、補完的な音声サービスを提供するという、Skypeのビジネスモデルにますます傾倒している。これはVonageやSunRocketが創立時に採用した戦略だったが、現在、SunRocketは倒産し、Vonageも苦境にあえいでいる。
しかし、新しいベンチャー企業の一群が資金調達を完了させつつある。Rebtelは2000万ドル、Truphoneは2340万ドル、Jajahは約2000万ドル、Ashton Kutcher氏のOomaは2700万ドルをそれぞれ調達している。
Jaxtrはユーザーにローカルの番号を割り当てることによって携帯電話から無料で国際電話がかけられるようにしている。電話をかける人はこの番号を使用し、これによって通話がインターネット上でルーティングされる。Jaxtrの最高経営責任者(CEO)であるKonstantin Guericke氏はソーシャルネットワーキングサービス企業であるLinkedInの共同創設者でもある。Jaxtrはユーザーが自分の番号をMySpaceやFacebookなどのソーシャルネットワーキングサービスのプロフィールやブログに埋め込むことができるウィジェットを開発し、実際にソーシャルネットワーキングを自社のサービスに統合している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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