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グーグルの「Gphone」が失敗するこれだけの理由 - (page 2)

文:Don Reisinger(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、長谷睦2007年08月31日 20時33分
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 次に通信事業者の店舗を訪れたら、携帯電話端末とそれぞれの価格を見てみるといい。おそらく、端末自体は無料かそれに近い値段の機種がいくつも見つかるはずだ。もちろん、その理由はきわめて単純で、携帯電話市場ではライバル同士の競争が、他のハイテク業界に類を見ないほど熾烈を極めている、ということだ。簡単に言うと、Googleは、右も左もわからない業界に何ら目玉らしいもののない製品を引っさげて参入しようとしているようなものだ。

 Googleが米国の既存の通信事業者と組んで端末を提供することになれば、市場から手痛いしっぺ返しを受けることになるだろう。たしかに、Googleはオンラインの世界では業界首位だが、だからと言って携帯電話大手になれるとは限らない。実際、Googleが現時点で携帯電話事業に参入するのは、理屈に反している。競売で700MHz周波数帯を間もなく手に入れられそうだというときに、なぜわざわざそんな行動に出る必要があるだろうか?

 わたしには、Googleが携帯電話市場に参入する理由がわからない。先にも述べたとおり、携帯電話業界は競争が熾烈を極めている。しかも、Nokia、LG Electronics、Motorolaといった超大手企業が、ほぼ間違いなく数週間のうちにGPhoneよりはるかに安い小売価格で新機種を発売し、GPhoneを打ち負かすはずだ。

 iPhoneというデバイスを何百万人という人々が欲しがった(そして今でも欲しがっている)のには、いくつか理由がある。それは、ユニークなこと、Appleの製品だということ、そしてステータスシンボルになる、ということだ。GPhoneについても同じことが言えるだろうか? 間違いなく、GPhoneはiPhoneと同様のタッチスクリーンと使用感を備え、さらにいくつか機能を追加してくるだろう。これは果たしてユニークだろうか? いや、そうとは言えない。GPhoneは、ハードウェア事業で他を圧倒し、ハードウェアメーカーとして定評を持つApple製の製品か? これも違う。では、GPhoneはステータスシンボルになるか? わたしにはそれも疑わしい。

 さまざまな噂が飛び交っているため、誰もがGoogleがガジェット市場に参入しようとしているのではないか、という憶測にとらわれすぎている。将来的にはその憶測が事実になるに違いないが、携帯電話業界から始めるというのは無謀すぎる。他の携帯電話同様、GPhoneも、他社の後追いではあるが多くの人にとって有用な製品になるだろう。とはいえ、オンライン事業と違って、Googleが恐ろしいほどの競争に直面し、しかも自社の利点を活かせないのもまた事実だ。携帯電話市場の競争ルールはオンライン事業とは異なる。わたしの目には、Googleは準備不足のままこのゲームに参加しようとしているように見える。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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