ライブドアホールディングス(ライブドアHD)は8月24日、100%子会社の弥生を売却することを発表した。MBKパートナーズが運用するファンド「MBK PARTNERS, L.P.」が全額出資する特別目的会社のMBKP1に対して、保有する弥生株をすべて譲渡する。売却金額は710億円で、株式譲渡の完了日は9月28日を予定している。
ライブドアHDではインターネット事業に注力する方針を掲げており、ノンコア事業については整理を進めていた。弥生は企業向けに会計ソフトなどを開発、販売している企業で、業績も安定していることから多くの買収打診があったという。ライブドアHDでは国内外の買い手候補に打診し、数回のオークションを経て「最良の条件を提示した」(ライブドアHD)MBKパートナーズを譲渡先に決めた。
なお、ライブドアHDはこの株式譲渡に先立ち、弥生から特別配当として30億円を受け取る予定。MBKパートナーズへの譲渡額はこの特別配当の実施を前提とした金額という。ファイナンシャルアドバイザーはUBS証券が務めている。
弥生の2006年9月期における業績は売上高が87億4612万円、営業利益が37億3807万円で過去最高益となった。ライブドアHDの業績に占める割合は売上高の6.3%だが、利益面では大きな柱の1つとなっていた。
弥生は2004年12月にライブドアの完全子会社となった。現在ライブドアHDの代表取締役社長を務める平松庚三氏も弥生の出身だ。
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