ngi groupは8月20日、「Second Life」などいわゆる仮想空間プラットフォームを運営する中国ベンチャーに出資したと発表した。出資総額は3億5000万円。ngiは中国ベンチャーの主幹事投資会社になるとともに、これを軸にした仮想空間プラットフォーム事業の国内展開を本格化する。
出資したのは北京市に拠点を置くHiPiHi。社名と同名の仮想空間プラットフォーム「HiPiHi」の利用者は、現時点で2万人(利用者限定のテスト版)。年末には中国展開だけで50万人の利用者を見込んでいる。
ngiによると、理論値でSecond Lifeの10分の1のシステムで稼動する機能性や、高い技術力と表現力をベースにした映像美などが強みだという。
ngiは資本面での支援に加え、子会社で仮想空間事業を手がける3Diを中心に業務面も支援。HiPiHiの技術力と3Diの仮想空間における表現力を組み合わせることで、世界標準のサービスを展開できると見ている。
日本展開の詳細や目標利用者数などは今後詰める。
ngi groupは中国などアジア圏の企業を対象とした投資活動を強化しており、仮想空間関連事業はその要の1つ。2007年6月には同事業に本腰を入れるための中核会社を新設したほか、執行役員人事で仮想空間事業を担当する役員も選出している。
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