MicrosoftがLinuxディストリビューターXandrosとの提携を強化した。
Xandrosは「Debian」を元に、デスクトップ用とサーバ用のLinuxディストリビューションをそれぞれ開発している。また、2007年7月に買収したScalixによるオープンソースのメールサーバ「Scalix」も販売している。
今回の提携は、MicrosoftがLinux企業各社との間で進める一連の合意のひとつとなる。これらの合意すべては、Microsoftのプロプライエタリソフトウェアとオープンソースの互換ソフトウェアの間で相互運用性を高めることを目的としている。
XandrosとMicrosoftの提携は6月に合意に達しており、その時点では、両システムの管理を容易にするため、サーバの相互運用性向上を重視したものだった。
そして、両社は米国時間8月15日、Scalixサーバを利用したWindowsベースのモバイル用電子メールソリューション普及を目指し、提携を拡大すると発表した。
Xandrosが「Exchange ActiveSync」のサーバサイド実装を開発し、サードパーティー製ソフトウェアをインストールする必要なしに、モバイル機器との同期を実現する。
Microsoftが利益率の高いモバイル用電子メール市場への参入努力を続けてきたことで、「Windows Mobile」ベースの電子メールシステムは徐々に人気を獲得してきた。この分野では現在「BlackBerry」の製造元Research In Motionが主導権を握っている。
Xandrosの最高経営責任者(CEO)Andreas Typaldos氏は「Windows Mobileベースのスマートホンが持つユビキタス性を考えると、今回の合意は、デスクトップPC、ノートPC、携帯機器のユーザーに、Exchangeで現在得られるのと同等の幅でScalix接続の選択肢を提供するものになる」と述べた。
Xandrosがライセンス提供するプロトコルは、Exchange ActiveSyncと「Outlook-Exchange Transport Protocol」の2つである。同社は、各プロトコルを利用した製品を6カ月から12カ月でリリースすると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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