ユーザー統計について話をするなら、VideoEggに言及するのがよいだろう。最初に彼らと会うようになったときには、VideoEggにはほとんどトラフィックがなかった。彼らには素晴らしい動画アップロードツールがあり、そのソリューションは実に洗練されていた。しかし、サービスしていた動画数はせいぜい数千だった。私のパートナーたちとの話し合いの中でも、YouTubeとそれにすばやく追従したグループが支配する市場でVideoEggにどの程度競争力があるかが論点になった。とはいえ、私はVideoEggのチームにとても感心したし、VideoEggのソフトウェアとサービスを多くの人々に使ってもらえる可能性に期待した。
新たに動画共有サイトを立ち上げるのは自殺に等しいので、VideoEggのチームはウェブ全体からさまざまなサービスと提携し、それぞれのサイトに動画の取り込みや管理、サービスに必要なインフラストラクチャを提供する道を選んだ。VideoEggのテクノロジとビジネス提案には非常に説得力があったため、瞬く間に多くのパートナーとの提携が決まった。その一部を挙げると、Bebo、hi5、Piczo、Consumating、Current TV、Flixster、AOL、Glam.com、Military.com、BlackPlanet、MyYearbook、ringo、Tagged、AsianAve、theU.com、Dogster、MiGenteなどである。この結果には驚かされた。
6月にVideoEggがサービスした動画数は1日あたり約2500万、つまり1カ月で約7億5000万に達する勢いである。こうした動画は約2300万人のユニークビジターに視聴され、この数は毎月15%ずつ増えている。この傾向が続けば、VideoEggは年末までに5300万人のユニークビジターにサービスを提供するようになるだろう。さらにVideoEggでは、自社ネットワークの配信機能を活用してオリジナルコンテンツを積極的に展開することも可能である。たとえば、Motorolaとの提携では、VideoEggネットワーク全体で1400万を超える「The Burg」のビューをストリーム配信する予定である。ネットワークが成長するにつれて、オリジナルコンテンツを配信する効果的なチャネルとしてのビジネスチャンスも拡大している。私がVideoEggを次世代のテレビネットワークと考える理由もまさにこれである。
折しも今日、私はある委員会でオンライン動画の市場は飽和状態になりつつあるのではないかという質問を受けた。私の答えは断固として「ノー」である。私は決してテレビが近いうちに消えると予測しているのではない。私が予測しているのは、オンライン動画が次世代のメディアとして急激に拡大し、消費者はますます多くの時間をネット上で過ごすようになるということだ。そして、このメディアの進化においてVideoEggが重要な役割を果たすことを期待しているのである。
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