Associated Pressの報道によると、米下院外交委員会の委員長が、中国人インターネットジャーナリストのShi Tao氏の逮捕にYahooがどのように関係していたのかについて調査を命じたという。Shi氏は、電子メールで政府の機密情報を送ったとして10年の刑を言い渡されている。
Shi氏は2004年、YahooがYahoo Mail顧客に関する情報を中国政府に開示した後に逮捕された。2006年に開かれた聴聞会で、Yahooの法務顧問Michael Callahan氏は、Yahooは中国政府に情報を開示した時点では、Shi氏の調査の本質について知らなかったと述べている。
しかし、中国にフォーカスした人権擁護グループDui Hua Foundationが7月に発表した報告書によると、中国の国家安全局はYahooに対し、Shi氏に「国家機密を外国側に不正に提供した」疑いがあることを書面で知らせていたという。
米下院外交委員会委員長のTom Lantos氏(カリフォルニア州選出、民主党)は8月3日、「情報産業に携わる企業として、Yahooは回答しなければならない多くの秘密を抱えている。われわれは真実を知り、Yahooによる説明を得られることを期待している」と述べている。
「下院が説明を求める際、このような卑劣なやり方をとるのは深刻な攻撃だ」とLantos氏。
Yahooの広報担当Jim Cullinan氏は、Yahooが委員会の調査に全面的に協力するつもりだと述べた。
「Yahooの証言は正確で、率直なものだった。Lantos氏が早合点していることを残念に思うが、Lantos氏の要求に応じてこの一件に関する事実を説明したいと思っている」(Cullinan氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」