モバイルマーケティングデータ研究所(MMD研究所)は8月2日、「携帯電話の利用マナーに関する実態調査」の結果を発表した。
まず、携帯電話のマナーモードを利用しているかを、単回答で調査したところ、91.0%が「利用している」と回答。利用しているが約9割となり、ほとんどの回答者がマナーモードを利用している結果となった。
次に、携帯電話を使用するうえでマナーだと思うものを、複数回答で選んでもらったところ、全体では「特定の場所では通話を控える」が87.1%と最も多く、次いで「特定の場所ではマナーモードにする」が86.3%、「公共の場所では操作音を出さないようにする」が77.6%という結果となった。
年代別では、10代でも「特定の場所では通話を控える」「公共の場所では操作音を出さないようにする」「特定の場所ではマナーモードにする」が上位となり、それぞれ6割以上の結果となっている。また、20代以降からは10代で挙がった上位3項目のうち「特定の場所ではマナーモードにする」が圧倒的に多くなっているほか、「特定の場所では電源を切る」が上位となっており、10代では1割程度なのに対して、20代以降からは約7割を超える結果となっている。
携帯電話の電源を切るべき場所を調査したところ、全体では「飛行機内」が88.5%と最も多く、次いで「医療機関内」が87.8%、「映画館」が70.6%という結果となった。年代別に見ると、「授業中」に切るべきと答えた回答者の割合が、30代後半以上で5割を超えており、学生である10代から20代前半よりも高い結果となった。
また、携帯電話での通話を控えるべき場所については、全体では「映画館」が93.6%と最も多く、次いで「劇場」が91.5%、「医療機関内」が89.7%となった。年代別で見ても大きな差はなく、「映画館」・「劇場」・「医療機関内」・「飛行機内」・「電車やバスの車内全体」・「授業中」・「運転中(自動車・バイク)」がほぼ8割以上で上位となった。また10代では「授業中」が92.1%と、他の年代を上回っている。
つづいて、自分の携帯電話の利用マナーについてどう思うかを調査したところ、「いいと思う」が58.4%、「悪いと思う」が4.0%、「どちらでもない」が37.6%という結果となった。男女・年代別で見てみると、女性よりも男性の方が「いいと思う」と答えた回答者が多い結果となった。また、「いいと思う」と答えた回答者は男女共に5割以上となり、40代以上が最も高い結果となった。
マナー違反だと思う場面に遭遇したときの対処法を調査したところ、全体の約6割が「注意しない」と回答。男女年代別で見ても「注意しない」という回答最も多くなった。また、女性よりも男性の方が「直接注意する」という回答の割合が高くなっている。
また、他人の携帯電話の利用マナーが気になることがあるかを調査したところ、次のような結果となった。全体では「ある」が64.2%となり、回答者の6割以上が他人の携帯電話の利用マナーが気になっている結果となった。男女別で見ると全体的に男性より女性の方が、年代別で見ると年代を追うごとに「ある」という回答の比率が高くなった。
調査は、stratationが運営する無料ホームページ作成サービス「00HPメイカー」、チャンスイットが運営する「モバポチャ」他、計20社、モバイル24サイトの協力の下、7月20日から7月23日の4日間実施し、1万1808人から有効回答を得た。
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