Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、携帯電話でのゲーム・音楽の利用について実態調査を行った。
第2回目の今回は、携帯電話でのゲームの利用について、これまでに利用したことのあるジャンル、今後してみたいと思うジャンルについて、またゲーム利用者を対象に携帯電話がゲームを始めるきっかけとなったかどうかについて尋ねた。
その結果、これまでに利用したことのあるゲームは「パズルゲーム」が、今後利用したいと思うジャンルは「RPG」が最も多く、また、携帯電話をきっかけにゲームを始めたユーザーがゲーム利用者の半数を超えることが分かった。
調査対象は、10代〜40代の会社員または公務員として働くモバイルユーザー300人。 男女比は、男性:60.0%、女性:40.0%、年齢比は、10代:3.3%、20代:22.7%、30代:46.0%、40代:28.0%となった。 またキャリア比は、DoCoMo:56.0%、au:35.3%、SoftBank:8.7%となっている。
まずQ1では、携帯電話でどのようなジャンルのゲームをしたことがあるか、また今後どのようなジャンルのゲームをしたいと思うかを尋ねた。
その結果、「これまでにしたことがあるもの」と「現在よくするもの」とでは「パズルゲーム」がそれぞれ55.7%、35.3%と最も多く、「今後してみたいもの」では「ロールプレイングゲーム(RPG)」が18.7%と最も多い結果となった。
「これまでにしたことがあるもの」「現在よくするもの」で1位となった「パズルゲーム」については、2004年に発売されて以来、1,600万台を出荷したニンテンドーDSの人気ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング(脳トレ)」が思い起こされる。
通勤時間や就寝前の空き時間などのちょっとした時間に使える携帯電話のコンテンツとして、パズルゲームはモバイルと相性のいいゲームジャンルであるといえるだろう。
一方、「今後してみたいもの」では「ロールプレイングゲーム(RPG)」が18.7%と最も多く、「これまでにしたことがあるもの」「現在よくするもの」としてはそれぞれ5%未満と低いものの、今後の利用の拡大が見込まれるジャンルであると考えられる。
また、ドコモから2007年初夏に発売された904シリーズ等に対応している「直感ゲーム」は、携帯電話を「傾ける」「振る」ことでゲーム画面やアクションに反映され、ユーザーの動きに直感的なゲームを楽しむことができる。このようなゲームを「これまでにしたことがある」また「現在よくする」というユーザーはそれぞれ1%未満と低いが、今後の利用意向が16.7%と高くなっており、今後普及が期待されるジャンルであるといえるだろう。
Q2では、携帯電話でゲームを利用したことがある人を対象に、携帯電話がゲームを始めるきっかけになったかについて尋ねた。
その結果、52.6%の人が「もともとゲームはあまりしなかったが、携帯電話でのゲームが便利なので、または面白そうなので始めた」と回答した。
MMD(モバイルマーケティングデータ)研究所の調査(「携帯オンラインゲームに関する利用動向調査」)によると、携帯オンラインゲームを始めたきっかけについて、「携帯電話で検索して見つけたから」が約50%と最も多いほか、「携帯電話のサイト上のリンク(広告)から」が男性27.2%、女性33.3%となっており、携帯電話でほかのサイトを閲覧している際に広告をきっかけとしてゲームを始めていることが分かる。
普段ゲームをしない人でも、通勤時間の合間などに情報収集やネットサーフィンをしている最中に、モバイルゲームにはまってしまうユーザーは少なくないといえるだろう。
Q1の結果と合わせ、携帯電話はコミュニケーションツールとしてだけでなく、パズルやRPGなどのゲームをより多くの人に普及させるメディアとして貢献していると考えられるだろう。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :300
調査期間 :2007年07月10日〜2007年07月11日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :16歳から49歳の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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