今年に入ってクリエイティブメディアのオンラインショップが価格改定し、「Creative Zen Micro 5GB」が29,800円と3万円を切る価格になった。それに伴い、他のオンラインショップでも価格が下がる傾向にあり、さらに手に入れやすくなっている。
さて、今回入手したカラーは「白」だ。聞くところによれば、10色のうちでも特に人気がある色なのだとか。容量は5GBで、大容量ながらも手のひらに収まるコンパクトなボディだ。
再生時間は約12時間。重さは、約108g(バッテリー装着時)。小さい印象があるためか、持ってみると見た目よりもずっしりとくる感じ。とはいえ、このサイズで5GBのハードディスクを搭載しているのだから、相当なものだ。約2,500曲(64kbpsのWMA形式で1曲およそ4分の場合)収録できる。
プレイヤーとしての機能だけでなく、FMラジオの受信や録音、ボイスレコーダー機能も持っている。さらに、Microsoft OutlookのスケジュールやアドレスデータをZen Microに転送することもできるほか、USBマスストレージモードで最大2Gまで使用できるなど、小型なのに多機能なのが特徴だ。
Zen Microは、本体表面の半分以上が「タッチパッドコントロール」と呼ばれる操作部分だ。ボタンを押すことなく、タッチパッドをさわるだけで操作できるというもの。
起動すると初期設定の画面が出てくるが、滑りすぎてしまい、選択がうまくいかず困った。タッチパッドの感度は[低][中][高]の3段階。初期設定([中])では感度が高すぎたようで、変更してみたところ、ほとんど問題なく使えるようになった。ただし、数人で試してみたところ、操作に戸惑う人もいたので、ある程度の慣れが必要かもしれない。
なお、初期設定では、操作をすると「カチカチ」という音がするが、音のオン/オフも選べるようになっている。
ちなみに、本体を付属のケース(袋)に入れて持ち歩く際には、そのまま袋に入れるとタッチパッドが反応して意図しない動作をすることがある。ラジオや音楽など、再生したいモードを選んだら本体の「ロック」をかけ、曲の送りやボリュームの調節はリモコンで操作するのがおすすめの使い方だ。
音楽を転送するには、ドライバや専用のソフトウェアなどをPCにインストールしておく必要がある。インストールに必要な時間は、数分程度だった。再起動して、USB経由で本体と接続する。
音楽の転送には、CDの取り込みや本体への転送、CDへの書き込みなどをシームレスに行える専用ソフト「Creative MediaSource オーガナイザー」または、Windowsエクスプローラと統合された「Zen Micro メディアエクスプローラ」を使う方法がある。
転送速度は、USB2.0のポートを使用し、ビットレート256kbpsのファイル10曲で25秒程度だった。音楽データは、MP3とWMAの再生が可能。転送した曲は、本体の「ライブラリ」に登録され、アーティスト名やアルバム名、ジャンルなどから選んで再生できるほか、すべてのトラックを指定することもできる。中でも「DJ」モードがおもしろく、「本日のお勧めアルバム」などをZen Microが選出してくれる。
なお、PCとUSB接続している間にも充電ができ、バッテリーの残量が少ないときでも、気にせず音楽を転送できて便利だ。
音質には定評のあるクリエイティブメディアの製品であるが、さっそく付属のイヤホンで再生してみたところ、確かに音質がいいと感じた。
“音”は、個人の好みでもあるので、評価が難しいが、過去にいくつかのデジタルプレイヤーを使った経験では、「イヤホンを付け替えたら少しは良くなるかな」などと考えてしまうものもあったが、Zen Microではそういうことはなく、低音域、高音域のバランスともによいようだ。
もちろん、お気に入りのイヤホンを持っているなら、変えてみてもいい。また違った音が楽しめるだろう。
なお、ZenMicroにはデモ曲が入っているので、ショップなどで試聴してみるのもおすすめだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス