マイクを内蔵しており、特に別途マイクを用意することなくボイス録音ができる。録音時間は、約160時間。FMラジオも録音できるが、こちらは約55時間分だ。ただし、どちらも1回あたりの録音は10時間までとなる。
実際に録音して試してみたが、静かな環境であるなど状況がよければ、問題なかった。ただし、ボイスレコーダー専用機のように、感度によって録音レベルを切り替えてくれる機能などはないので、会議などで人と端末との距離があったりすると、聞き取りにくい一面もあった。
また、タッチパッドでは思ったように早送りや巻き戻しなどの操作ができず、もどかしいときもあった。付属のリモコンはボタン式なので、それを併用するのもひとつの手だ。
録音したファイルは、USBケーブルを通じてPCへ移すことができる。専用機のような機能を求める人には厳しいが、とりあえずちょっとボイスメモ程度に利用したい、といった用途には十分だろう。
このZen Microでは、USBメモリのようにストレージとして使用できる「USBマスストレージ動作モード」モードがある。これは、ドライバをインストールせずに(Windows 98(SE)を除く)利用できるので、会社と自宅などでデータをやりとりしたい、といった用途にも便利だ。
利用するにはあらかじめ本体で、このストレージとして使用する容量を設定しておく必要がある。最大2GB、128MB/256MB/512MB/1GB/1.5GB/2GBのいずれかの容量を指定できる。
なお、このモードは、通常のプレイヤーと領域が異なるため、音楽データを入れても再生されないので注意が必要だ。
このZen Microのよさは、小さいのに大容量、かつFMラジオが聞けるなど多彩な機能を持っているところだ。10種類のカラーから選べるのも嬉しい。
一方で、多機能であるがゆえにメニュー階層が複雑で、いまひとつ直感的でないなど、多少の“慣れ”が必要な部分はある。また、たまに不安定になり、バッテリーをはずして電源を入れ直すことがあった。
Zen Microを使い始めて2週間。ストレージとして使ったり、音楽を転送したりとUSBケーブルで接続する機会が多いので、いつのまにか充電されており、電池がなくなって困った、という経験はまだない。1台で複数の機能を持つZen Microは思いのほか便利で、手放せなくなってしまった。
大容量で、高機能なデジタルオーディオプレイヤーを探している人におすすめしたい1台だ。
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